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収監直前に逃走の被告の女、身柄確保 一緒に車で逃げた男は傷害容疑で逮捕

11/1(金) 12:29配信

毎日新聞

 保釈が取り消され、収容予定だった無職、野口公栄(きみえ)被告(49)=道路交通法違反などの罪で公判中=が大阪地検岸和田支部(大阪府岸和田市)から逃走した事件で、大阪府警は1日、同府和泉市内で野口被告と、一緒にいた男の身柄を確保した。逃走時に検察事務官が車にはねられて軽傷を負い、府警と地検が公務執行妨害などの疑いで行方を追っていた。

 地検によると、野口被告は昨年7月、和泉市で乗用車を無免許運転し、自転車の子供をはねて軽傷を負わせて逃げたとして、今年1月に逮捕、2月に起訴されていた。

 一方、大阪府警は1日、公栄被告らを団地の一室にかくまったとして、知人の女(62)を犯人蔵匿の疑いで逮捕した。捜査関係者によると、「助けになればと思った」と容疑を認めているという。【松本紫帆、山本康介】

 ◇保釈率増、相次ぐ逃走事件

 保釈が取り消されるなどした被告が逃走する事件は各地で相次いでいる。

 神奈川県愛川町で今年6月、保釈中に窃盗罪などで実刑が確定した男が、収容を拒否。検察事務官らに刃物を見せて逃げ、4日後に逮捕された。千葉県館山市でも昨年、覚せい剤取締法違反罪に問われ、保釈を取り消された被告がリハビリ施設から逃走。2日後に確保された。

 最高裁によると、2018年に保釈許可を受けた被告は1万5493人で、09年の約1・4倍に。保釈率は約32%で、10年間で17ポイント増えた。同時に、所在不明になるなどして保釈を取り消された例も18年は128人と、09年の約2・4倍になった。

 今回の逃走について、辻本典央・近畿大教授(刑事訴訟法)は「被告は保釈を取り消されて収容手続きが始まっていたのだから、庁舎外に出て車に乗るのは止める必要があった」と指摘。「発表も遅れており、大阪地検は危機感が足りなかったのではないか」と話した。【村松洋】

最終更新:11/2(土) 0:03
毎日新聞

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