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【ABC特集】太もも周り120センチ 足首1メートルのむくみ がん治療の大きな代償 全国10万人「リンパ浮腫」患者の日常

11/1(金) 12:33配信

ABCテレビ

 日本人の死亡原因1位の「がん」。そのがん手術の後遺症で、足や腕が大きくむくんでしまう病気があります。全国に10万人以上いるといわれる患者たちを取材しました。

腕や足がむくむがん手術の後遺症

「ここ数年で非常に状態としては良くなっているというところかと思います。ね、良くなりましたね」(医師)

「はい」(太田さん)

 太田双美子(おおた・ふみこ)さん、54歳。長年、ある病気と闘っています。初めてこの病院に来たときはひとりで歩くことができませんでした。

「太ももが120センチ。ひざ、足首が1メートルちょっとです。もう完全な寝たきりです、5年間」(太田さん)

 太田さんは20年ほど前、子宮がんを患いました。手術でがんは治りましたが、その後突然、足がむくみ始めました。

「すごく見られて、すごく嫌で嫌でしょうがなくて。殻に閉じこもってたんです」(太田さん)

 太田さんが診断されたのは、「リンパ浮腫(ふしゅ)」という病気でした。

 私たちの全身に張り巡らされたリンパ管。この管の中を、余った水分や細菌などの不要物が流れています。がんを患った場合、がん細胞が管を通って全身に広がらないよう、手術で「リンパ節」を取り除くことがあります。しかし、この治療をすると、足や腕に液がたまり、むくんでしまうことがあるのです。乳がんや子宮がんの治療を受けた後に発症する人が多く、手術を受けた2割の人がリンパ浮腫になるというデータもあります。患者は10万人以上いると言われています。

「リンパ節と言われる、体の中にある大事な部品を失ってしまったわけですね。その代用品がないわけです。ということは治る、元に戻すということは不可能なんですね」(リムズ徳島クリニック 小川佳宏 院長)

 徳島市にある「リムズ徳島クリニック」。リンパ浮腫を専門的に扱う数少ない病院のひとつで、院長を務める小川佳宏(おがわ・よしひろ)さんのもとには全国から患者が集まります。

 大阪市に住む西川敬子(にしかわ・けいこ)さん(74)もそのひとりです。

「子宮頸がんの、がんですよね。子宮のほうはみんなとられて・・・」(西川さん)

 西川さんも18年前、がんの手術のあとに足が大きくむくみました。

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最終更新:11/4(月) 15:03
ABCテレビ

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