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「被害者は意識なかったから」レイプではない スペインで判決

11/1(金) 14:10配信

BBC News

スペイン・バルセロナの地方裁判所は31日、14歳の少女を集団レイプした罪に問われている5人の男に対し、強姦罪には当たらないとの判決を出した。少女の意識がなかったことを理由とした。

5人はより刑罰の軽い性的暴行罪で有罪となり、10~12年の禁錮刑が科せられた。

警告:この記事には事件の詳細な内容が含まれます。

スペインの現行法では、性的暴行のうち、身体的な暴力や強迫があったもののみ強姦とみなす。性的暴行よりも罪の重い強姦罪では、刑期は15~20年だ。

裁判所は、被害者は事件当時「意識喪失状態」にあり、加害者は暴力を使う必要がなかったため、強姦ではないと結論付けた。

女性の権利保護団体は、この判決に怒りと悲しみを訴えている。

スペインではすでに、この法律の見直しが進められている。また最高裁判所は今年初め、同様の事件について当初の性的暴行罪を覆し、強姦罪を認める判決を出している。

■事件のあらましは

検察によると、被告5人は2016年10月、カタルーニャ地方マンレサにある廃工場で、スペインで「ボテリョン」と呼ばれる飲み比べをしていた際、当時14歳の少女に性加害行為をはたらいた。

少女は当時、アルコールとドラッグの影響を受けており、被告らは順番に少女に暴行を加えた。ブリアン・アンドレス・M被告は他の被告に対し、「お前の番だ。1人15分ずつ、遅れはなしだ」と話したという。

被害者は裁判で、起きたことのほとんどは覚えていないが、男の1人が銃を見せびらかしていたと証言した。

被告のうちの1人のDNAが被害者の下着から検出されたものの、被告は全員、無罪を主張した。

地元紙エル・パイスによると、判決では、「被害者は自分が何をしていて何をしていないのか分からなかった。そのため、被告のほぼ全員が被害者に行った性的行為に対して、同意も拒絶もできない状態だった」と結論付けた。

一方、被告らは「暴力や強迫をまったく行うことなく、性的行為を行うことができた」と説明している。

判決ではさらに、この加害行為は「極めて深刻かつ名誉を傷つけるもの」だったとして、被害者に1万2000ユーロ(約145万円)の損害賠償が支払われるよう命じた。

■2016年の事件は強姦罪に

この事件は、2016年に起きた集団強姦事件との類似性から、「マナダ・デ・マンレサ(マンレサのオオカミの群れ)」として注目を集めている。

北部パンプローナの裁判所は昨年、2016年に伝統行事「牛追い祭り」で当時18歳の女性を強姦したとして起訴された5人の男を、強姦罪ではなく性的暴行罪で無罪とした。

被告らは加害行為を携帯電話で撮影。警察の捜査によると、この映像の中で被害者が「無抵抗、あるいは無表情な」態度を保っていたことから、暴力や強迫の事実はなかったと判断した。

これをきっかけにスペインでは大規模な抗議行動が起き、首相は昨年、この法律の改正に着手。

また、今年初めには最高裁判所が、この事件について強姦罪を認める最終的な判決を出し、刑期を15年に延長した。

(英語記事 Men cleared of raping 'unconscious state' teenager)

(c) BBC News

最終更新:11/1(金) 15:54
BBC News

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