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禁じられたフグが中国で食されるワケ

2019/11/2(土) 6:00配信

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中国人富裕層の間で高まる日本食ブーム

「日本人の料理人はいないだろうか。店舗を任せられるなら月給は50万円からお願いしたい。もちろん通訳から住居まで全てこちらで用意する」

中国の飲食店経営者からこんな問い合わせが毎月のように入ってくる。景気の失速や米中摩擦など、さまざまなことが報じられているが富裕層向けのビジネスは現在のところ好調なようだ。

数年前に香港から始まった日本料理ブームは深センにも飛び火して、雨後の筍のように高級日本料理店が出店している。中国へ日本産の水産物を販売している業者は「高品質であれば少量でも生かして空輸させている。金に糸目をつけていないので、小ロットの取引でも十分に利益が出る」と話す。

経済発展を遂げ巨大な消費地となった同国には世界中から食品が集まる。

その中でEUや日本など、食の安全管理が行き届いている国のものが人気だ。先の業者によると、水産物の場合、距離の問題から日本産が人気を集めているそうだ。「中国では活魚に人気が集中しているので、生かしたまま輸入するとなると日本や韓国などに限られる」という。

こうした需要の高まりを受け、日本でも中国への輸出を考える業者は増え始めているが、中国の指定業者にならねばならず、申請しても最低2年は待たないと認可されない。2年もすれば飲食の流行はすぐ切り替わってしまう。新規参入はなかなか難しそうだ。

税関の厳格化で変わる密輸ルート

日本産のさまざまな魚介類に対する需要が高まる中で、富裕層の関心を集めているのがフグだ。中国の海域でも水揚げはされるが、食べる習慣はほぼなく、日本など他国へ輸出されている。

そして、同国ではフグの輸入を禁じており、本来であれば手に入るはずもないのだが、そのような法律はないとばかりに飲食店で提供されている。冒頭の経営者も「香港に着いたらどうにでもなるから大丈夫」と気にしている様子はなかった。

こうした輸入禁止されているものはどのようなルートで同国へ密輸されているのか。中国との貿易を行っている業者は「昔は香港まで届けたら、あとは中国全土のどこにでも発送できた」と説明する。

例えば香港へフグを生きたまま送る場合、適当な魚の名前を書けば特に指摘されることはなかったという。嘘か本当か「フグを見たことがない人間が多いので、そこそこ珍しい魚の名前で輸出すればバレなかった」と振り返る。流石に何かしらの袖の下はあったものと思われる。

このように、ほとんどザルだった税関も近年、中国では汚職などに対する取締りが強化された影響でチェックも厳格化され、これまでの方法で密輸することは難しくなった。そのため、密輸ルートや方法も変化していると先の業者は説明した。

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最終更新:2019/11/2(土) 6:00
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