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薬の効き目、医師が信じているほど高くなる 米研究

11/2(土) 12:05配信

The Telegraph

【記者:Henry Bodkin】
 薬は、医師がその効き目を信じているほどよく効く可能性がある、との研究結果が発表された。医師が治療に自信を持っていると、患者は温かい態度やアイコンタクトの増加といったわずかなサインを捉えるのだという。

 米ダートマス大学の研究チームが行い、英科学誌「ネイチャー・ヒューマン・ビヘイビア」に掲載された研究によると、このようなサインによって痛みが緩和し、治療結果が改善することが分かったという。

 論文は、医師がより自信を持って治療に臨んでいる場合、患者の精神状態が向上するだけでなく、治療や薬そのものの心理的な効果が高まると示唆している。

 実験には24人が参加し、患者役と医師役に分かれてペアを組んだ。患者役には、腕に不快な温度の熱を加えた。医師役には熱を緩和するクリームを2種類渡し、一つは推奨されている処方薬で、もう一つは偽薬だと説明した。実際は、両方ともワセリンだった。

 2種類のクリームについて何も知らない患者役は、医師役が優れた薬だと信じている方のクリームで、より痛みが和らいだ。

 患者役の痛みは鼻にしわを寄せる、眉を上げる、上唇を動かすなどのシグナルを(ウエアラブルカメラの)GoProで捉え、そこにひも付けられた人工知能システムを使って計測された。また、肌の計測でも同じ方のクリームで、生理的な興奮状態が落ち着いたことが分かった。

 患者役が2種類のクリームを渡される順番を変えるために、実験は複数にわたって行われた。

 研究の主執筆者、ルーク・J・チャン助教授は「この発見は、わずかな交流が医療の結果にいかに影響を与えるかについて明らかにしている」と指摘。「この研究に参加した被験者は医療当事者や患者ではないものの、実際の医療現場でも、医療を提供する側が有能で共感力があり、治療に効果があると自信を持っているように見えたら、患者への治療結果はさらに改善するかもしれない」と説明した。 【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:11/2(土) 12:05
The Telegraph

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