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駅名は公園、女子大、中学校… 千葉北部の環状線、山万ユーカリが丘線に乗ってみた

11/2(土) 16:00配信

乗りものニュース

どこまで乗っても一律運賃

 首都圏の路線図を見ていると、千葉県内を走る京成線のユーカリが丘駅から、テニスラケットのような形をしたユーカリが丘線が出ていることに気付きます。一体どんな路線なのか、乗りに出かけました。

【写真】1周14分のショートトリップ

 訪れたのは京成上野駅から京成線で50分のところに位置するユーカリが丘駅です。時刻は7時半を少し過ぎたところ。ちょうど列車が到着したタイミングなのでしょう、ユーカリが丘線の改札を大勢の人が足早に抜け、京成線の駅に向かっていきました。

 一方、これからユーカリが丘線に乗ろうとする人は……私ひとりでした。運賃表によれば、どこまで乗っても運賃は一律200円で、券売機は「大人」「小人」「人数」のボタンしかない非常にシンプルなもの。今回は、あちこちめぐりたく、1日乗車券を窓口で買い求め、ホームへと向かいました。ちなみに改札は、首都圏では珍しくなったICカード非対応です。

 列車はユーカリが丘駅で折り返し運転を行います。到着した3両編成の列車からは30人ほどの乗客が下車しました。入れ替わりで乗り込み、運転士が一番後ろの車両から先頭に移動しているのを窓越しに眺めていると、ほどなくしてドアが閉まり、発車。ホーム、および車内でのアナウンスは特段ありません。車内には冷房設備がないようで、窓が開けられていました。ロングシートの車内は閑散としており、ユーカリが丘駅から乗車したのは、結局私を含めて5人ほどでした。

14分で全線完乗、1周5kmの旅

 列車はユーカリが丘駅を発車後、加速をしないまま高架線を走り、隣駅である地区センター駅に到着します。一般の列車とは異なりゴムタイヤで走る案内軌条方式であることから、がたんごとんとした鋭い揺れはありません。

 次の公園駅で、ロングシートの向かいに座っていた70歳前後と思しき3人組が下車していきました。列車は、女子大駅、中学校駅と発着を続けていきます。架空の駅名のようですが、すべて実在の駅です。車窓は右側に、マンションや戸建などの住宅、また、左手には畑や原っぱが見えました。列車は井野駅を発車後、再び公園駅に到着。1周して戻ってきたのです。その後、地区センター駅を経て、終点でありスタート地点でもあるユーカリが丘駅に至りました。

 所要時間はおよそ14分、乗車距離は5kmちょっとです。これにてユーカリが丘線完乗!せっかくなら反対方向にも乗りたいところですが、山手線のような「外回り・内回り」はなく、すべての列車が反時計周りに走っています。

 さて、この一風変わった路線があるのは、千葉県の佐倉市に位置するユーカリが丘というニュータウン。ユーカリが丘は山万株式会社が1970年代後半から分譲を始めたエリアで、面積はおよそ245ヘクタール。そして1982(昭和57)年に全線開業したユーカリが丘線を運営しているのもまた山万株式会社。つまり、ニュータウンの移動手段としての役割をユーカリが丘線は担っているのです。

 このような経緯から、沿線の景色も特徴的です。まず、駅前から地区センター駅にかけては、シネコンや書店の入居する商業施設や日帰り入浴施設、塾などが立ち並び、一帯が商業エリアの位置付けです。続く公園駅の前には、駅名の由来であるユーカリが丘南公園があり、10時過ぎに訪れたときには、親子連れが遊んでいる様子が見られました。

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最終更新:11/2(土) 20:37
乗りものニュース

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