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高速道路の壁にしがみついていた子猫 奇跡的に救出、「みらくる」と名づけられる

11/3(日) 13:30配信

sippo

 首都高速道路を走行中の女性が見たのは、防音壁にしがみつく子猫。道路を管理する首都高速道路会社の捕獲チームによって救助された子猫は「みらくる」と名づけられ、恩人の女性の元ですくすくと育っている。

【写真特集】 奇跡的に高速道路で救出された子猫「みらくる」

 8月25日の朝10時過ぎ。古山ひな子さんはハンドルを握り、自宅のある埼玉県から東京湾岸のお台場に向かって、首都高5号線を走行していた。

 都内に入ったあたりだった。前方の防音壁に、子猫らしきものが貼りついているではないか。スピードは出ていたが、古山さんは遠視のため、遠くがとてもよく見えるのだ。

 現場に近づくにつれ、判明した。ハチ割れ子猫が防音壁の狭い土台の上に立ち、必死に壁にしがみついていたのだ。すぐそばをビュンビュン通る車の方へ顔をねじ向けている。その目は恐怖にカッと見開かれていた。すれ違いざま、目が合ったという。

「子猫がいたー!」

 思わず、隣席の友人に叫んだ。すれ違う車の中に子猫がいたと思ったらしく、驚きもしない友人に、また叫んだ。

「壁に子猫が貼りついていたー!」

 二人で、「どうしよう、どうしよう」と言い合ったものの、「あの子は絶対に死んでしまう」という絶望的な観測が、頭の中でぐるぐる回るばかり。なんといったって、高速道路の壁なのだ。運転者に救うすべなどない。子猫はほどなく力尽き、パニックに陥ったまま、車道に飛び出すだろう。

「だけど、あの目が必死に『助けて!』と言っていた。何ができるかを、とっさにパパッと考えました」

 照明ポールの番号を懸命に暗記。次の緊急避難帯を見つけるや、ゆっくりと速度を落として車を停めた。

 かつて一般道路を走行中に、落下物や動物の死骸を見つけたことがあった。そんなときのために、「#9910」の道路緊急ダイアルをスマホに短縮で登録してある。そこに電話すると、首都高の係の電話番号を教えてくれた。

「子猫が防音壁にしがみついていました。ポール番号○○○○の埼玉寄りです」

 きびきびした声が返ってきた。

「すぐに向かわせます」

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最終更新:11/3(日) 15:34
sippo

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