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「九州文壇日記」原田種夫 ペンという「剱」に捧げた生涯 【あの名作その時代シリーズ】

11/4(月) 18:00配信 有料

西日本新聞

酒を飲まなかった原田種夫は、コーヒーを愛し、文学仲間と喫茶店に通った。中でも「ブラジレイロ」の名は日記におよそ100回も登場する

 「あの名作その時代」は、九州を舞台とした作品、または九州人が書いた著作で、次代に残すべき100冊を選び、著者像や時代背景、今日的な意味を考えながら紹介するシリーズです。西日本新聞で「九州の100冊」(2006~08年)として連載したもので、この記事は07年11月18日付のものです。

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 粋な着流しに雪駄姿で福博の街を闊歩した文士を、人々は親しみを込めて「ハラタネさん」と呼んだ。

 「九州最後の文士」と呼ばれた原田種夫は、さまざまな顔をもっていた。

 明治生まれの詩人であり、芥川・直木賞候補に計四度選ばれた小説家。九州全域の作家が初めて結集した同人誌「第二期 九州文学」の編集発行人であり、西日本文学史の研究者。さらには造本家でもあった。学生時代の一時期を除き、人生のほとんどを福岡市春吉に暮らした。

 「九州文壇日記」は、昭和四年元日から、亡くなる前日の平成元年八月十四日まで書き続けた日記のうち、主に昭和四年元日から昭和二十五年までの二十一年間を抄録したものである。原田の年齢でいえば二十八歳から四十九歳。ペンという「剱(つるぎ)」に生涯をささげた原田にとって、最も熱く激しい季節だった。 本文:2,969文字 写真:1枚

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西日本新聞

最終更新:11/5(火) 9:53
西日本新聞

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