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【医師に聞く】シミを消す、または薄くする方法はあるのでしょうか?

2019/11/4(月) 9:00配信

Medical DOC

女性にとってシミは、できれば消してしまいたい大敵です。消すのは無理でも薄くできるのであれば、試してみたい人は多いはず。はたしてシミを薄く、または消す方法はあるのでしょうか? あるとしたらどんな方法が? そのメリットとデメリットは? シミの解消法について、ひろみ皮フ科クリニック院長の梅澤裕美先生が、最新情報を交えてアドバイスくださいました。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

【この記事の監修医師】
梅澤裕美先生(ひろみ皮フ科クリニック 院長)
佐賀大学医学部医学科卒業後、虎の門病院や東京大学医学部皮膚科学教室の研修を経て、同愛記念病院皮膚科、都立駒込病院皮膚腫瘍科の医員、東京大学医学部附属病院皮膚科の病院診療医を歴任。2018年にひろみ皮フ科クリニックを開院した。皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)、がん治療認定医(日本がん治療認定医機構認定)。日本皮膚科学会、日本皮膚外科学会、日本皮膚悪性腫瘍学会、日本美容皮膚科学会、日本アレルギー学会、日本小児皮膚科学会に所属。VHO巻き爪矯正法ライセンスの資格を持つ。

即効性はないが、表在性のシミに効果的なトレチノイン・ハイドロキノン外用療法

編集部:
シミを消す、または薄くする方法はあるのでしょうか?

梅澤先生:
はい、さまざまな方法があります。即効性はありませんが、表在性のシミに効果的なトレチノインとハイドロキノンという塗り薬の治療やQスイッチレーザー治療、光治療(IPL)、ケミカルピーリング、ビタミンCやトラネキサム酸などの飲み薬による治療があります。シミの種類を正しく診断し、これらの治療を組み合わせることによりほとんど全てのシミを改善させることができます。

編集部:
シミにはどんな種類があるのでしょう?

梅澤先生:
シミの元になるメラニン色素が、皮膚の浅いところにある表在性のシミと、皮膚の深いところにある深在性のシミがあります。表在性のシミの代表的なものが、紫外線が原因で年齢とともに増える老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)というシミです。ほかには、やけど(熱傷)やかぶれなど皮膚の炎症後にできる炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)や、遺伝的な要因でできるそばかす、女性ホルモンの関与が推定されている肝斑(かんぱん)などがあります。
深在性のシミはあざの一種とされる後天性真皮メラノーシスが代表的です。

編集部:
紫外線が原因のシミは、どのようにできるのでしょうか?

梅澤先生:
皮膚の細胞は、28日周期で新しい細胞に生まれ変わるターンオーバーを繰り返しているのを耳にしたことがありますでしょうか。紫外線を浴びると、皮膚のメラノサイト(色素細胞)でメラニンという色素が生成されますが、若いうちは、ターンオーバーによってメラニンは古い細胞とともに排出されていきます。ところが、多くの紫外線を浴びてメラニンの生成が盛んになったり加齢などでターンオーバーの周期が長くなりメラニンの排出が滞ると、メラニンが肌に沈着してシミになるのです。

編集部:
塗り薬の治療はどのように行われるのでしょう?

梅澤先生:
トレチノインとハイドロキノンという塗り薬を同時に重ねて塗っていただきます。それぞれ効能が違い、トレチノインはターンオーバーを促してメラニンの排出を早め、ハイドロキノンはメラニンの生成を抑える働きをします。その2つを組み合わせることで、表在性のシミに効果が期待できるので、少しずつシミを改善したいときに、私だけでなく多くの皮膚科医がすすめています。

編集部:
基本的に両方の塗り薬が必要なのですね?

梅澤先生:
どちらか1種類でも効果がないわけではありませんが、2種類同時に使うことで相乗効果が期待できます。トレチノインだけを塗ることは通常ありません。

編集部:
塗り薬の効果はどれくらいで現れますか?

梅澤先生:
個人差がありますが、早い方は、2週間から1か月くらいでシミが薄くなったり、きれいに消えたりと、何らかの効果が現れます。あとでお話するQスイッチレーザー治療や光治療(IPL)では、薄いシミは消えないことがありますが、トレチノイン・ハイドロキノン外用療法だと消えることがあります。そのためQスイッチレーザー治療や光治療(IPL)の前後に併用されることもあります。

編集部:
塗り薬の副作用はありますか?

梅澤先生:
トレチノインは、ビタミンAの誘導体でもともと体の中にある成分でもあるためアレルギー性のかぶれをおこすことはありませんが、ターンオーバーを促進するので、塗り始めは、赤くなる、皮がむける、かゆくなるなどの反応性の皮膚炎が強く出る場合があります。ハイドロキノンはかぶれを起こすことがあります。そのため、医師の管理のもとに肌の調子を確認しながら使用する必要があります。

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最終更新:2019/11/4(月) 9:00
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