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東海大逆転Vのアンカーは「再生工場」で復活した苦労人 16年ぶり全日本大学駅伝優勝

11/4(月) 6:10配信

中日スポーツ

 全日本大学駅伝は3日、名古屋市の熱田神宮から三重県伊勢市の伊勢神宮までの8区間106.8キロであり、今年の箱根駅伝を制した東海大が5時間13分15秒で優勝、2003年以来16年ぶり2回目の栄冠を手にした。2位に昨年覇者の青学大、3位に駒大、10月の出雲駅伝優勝の国学院大は7位だった。

 苦労人が伊勢路のゴールテープを切った。東海大のアンカーは3年生の名取燎太。大学駅伝デビュー戦だった。「高校生以来の駅伝で、気合が入っていた。こういう結果で終われて、とてもよかった」。最長区間の19・7キロを走り終え、充実感を漂わせた名取はMVPも獲得した。

 マラソン日本記録保持者の大迫傑らを輩出した長野・佐久長聖高出身。東海大入学後はけがをしがちで、出番がなかった。転機は昨年11月。箱根駅伝の部内でのメンバー選考を兼ねた上尾シティハーフマラソンの後だった。両角速監督(53)からの指示は「『再生工場』という名のもと、長い距離を歩くこと、ジョグすることから始めよう」。起伏のある神奈川・丹沢大山国定公園を50キロ歩いたこともあった。

 地道な努力が身を結んだ。3月の学生ハーフマラソンで自己記録を更新。10月の札幌マラソン(ハーフ)で大会記録を更新して優勝し、絶好調でこの大会に臨んだ。「これまでこういう場にも出てこられなかったが、今日は悔しさをぶつけるつもりで走った」。2秒差でたすきを受けると、4キロ過ぎにトップの青学大に追いつき、すぐに突き放した。

 黄金世代と呼ばれる4年生の主力を4人欠く中で、層の厚さを示した。4区の西田と6区の郡司が区間賞を獲得。出雲駅伝でメンバーを外れた小松も1区を走り、トップと9秒差でたすきをつないだ。「1回リセットして、箱根に向けて距離を走れる脚をつくります」と両角監督。箱根連覇へ向け、東海ブルーのランナー達はいっそう気を引き締めた。(広瀬美咲)

最終更新:11/4(月) 6:10
中日スポーツ

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