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ビーチバレー日本ランク1位・石井美樹「湘南が力をくれる」…ベルマーレからメダルにアタック! 

11/9(土) 11:04配信

スポーツ報知

 サッカーJ1の湘南ベルマーレは、総合スポーツクラブとしてさまざまな競技で多くの選手がプレーをしている。ビーチバレーで東京五輪出場を目指す日本ランク1位の石井美樹(29)がインタビューに応じた。(小又 風花)

【写真】美人ペア・村上&石井組

 石井はバレーボールからビーチバレーに転向して5年。昨季は個人で日本ランク1位、ペアで日本勢12年ぶりとなるアジア大会決勝進出を果たした。今季は4月のアジアツアー・タイ大会で準優勝すると、続くベトナム大会で優勝。東京五輪に向け、その勢いは加速している。

 「東京開催なんて、生きている間に絶対ない。すごいこと。それまでの過程を大事にしながら、メダルを取ることが目標です。最近は結果も少し出てきて、海外で今まで相手にしてくれなかった人も声を掛けてくれた。なんだかんだ結果が大事だなって。結果を残せば、もっとビーチバレーを知ってもらえる。今年は特にポイントを稼ぐために世界各地を転々とします。ほとんど日本にいないかな」

 夫は08年北京五輪に出場したバレーボール元日本代表の越川優。17年5月にビーチバレーに転向し、ともに東京五輪出場を目指している。

 「一番の支えですね。男女ペアがあればいい?お互い頑固なので、けんかになっちゃいますよ(笑い)。普段の生活は互いに競技をしているのでバラバラ。やっぱり一緒にいたいです。でも一番近くに理解者がいて、いい時だけじゃないけど、それを乗り越えてきて続けられてきたかな。今しかないこの1年。その先の方が長い。頑張ろうと支え合っています」

 高校卒業後はVリーグの久光製薬やJTに所属。スピードあるサーブと鋭いアタック、さらにブロックのタイミングを見抜く目を武器に、ビーチバレーに転向後も日本ランク1位に上り詰めた。彼女が感じるビーチバレーの魅力とは。

 「ビーチバレーを知った時は、絶対こんな競技はやりたくないって思った。バレーボールは6人でもキツいのに、砂で2人なんて…。友人に誘われて始めたけど、負けず嫌いなので火がついていました。インドアはもう限界だなと思ったプレーもあったけど、ビーチは追求することが永遠にある気がして。強風、雨、砂が深いなどで変わってくるので限界がない。だから5年も続けられているなぁと」

 転向直後は苦しんだ。そんな時に支えてくれた家族、仲間がいたから原動力になっている。

 「スポンサーがいなくて、まともにご飯が食べられない時もあった。最初の2年はそんな感じ。ストレスで体調を崩したり、みんなご飯作ってくれたり。母も『やるからには続けた方がいい』って金銭面でサポートしてくれた。何度もくじけそうになったけど、みんながいるのに簡単にはやめられないなっていう思いで気持ちをつないできました」

 湘南のビーチバレーGMを務める川合庶(ちかし)氏に声を掛けられ、16年5月から湘南に所属。アルバイトで1日2~3時間もチラシ配りをしながらだった競技生活から、競技に専念できるようになった。

 「『他のことは考えなくていいよ』って言ってくださって、本当に大きかった。毎冬、練習拠点のひらつかビーチパークにサッカーの選手が砂浜練習に来ていて会いますね。海外にいることが多いですが、試合も練習も見に行ってみたいなと思っています」

 晴天だった取材日、10面ある同拠点のコートで練習していると、犬の散歩をしていた近隣の人から「美樹ちゃ~ん」と声を掛けられた。練習中の休憩時間に犬と戯れる。そんなアットホームな空気を感じ、生まれ育った地から五輪出場を目指す。

 「なかなかないですよね、地元でずっとできるのって。心強いです。近くにいれば親戚、家族も安心しているし、自分も居心地がいい。いろんな方が声を掛けてくれるので『平塚っていいなぁ。温かいなぁ』と思います。みんなが応援してくれるので、後悔がないようにやっていきたい。五輪でメダルが取れたら“バレー人生はもういいかな”って思えるかもしれないなぁ」

 ◆ビーチバレー東京五輪への道 

 出場枠は男女各24チームで、1つの国・地域からは最大2チームが出場可能。日本は開催国枠として男女各1チームの出場が確定している。2020年6月15日時点の五輪ランク上位15チームの国・地域にも与えられ、石井、村上組は日本女子トップの18位。女子の五輪最高順位は00年シドニー大会の高橋有紀子・佐伯美香ペアで4位。

 ◆石井 美樹(いしい・みき)1989年11月7日、神奈川・藤沢市生まれ。29歳。両親の影響で小学校2年生の時にバレーボールを始める。大和南高時代に全国高校選抜優勝大会(春高バレー)に2度出場、全国高校総体4強入り。2008年、久光製薬に入団。JTを経て14年11月にビーチバレーに転向。18年日本ランク1位。村上めぐみ(オーイング・同2位)=写真=と組み、18年アジア大会(ジャカルタ)銀メダル。村上と組む世界ランクは日本勢トップの34位。趣味はショッピング。173センチ、63キロ。

最終更新:11/9(土) 11:35
スポーツ報知

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