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「受験生無視」憤り 英語民間試験見送り 教育現場「決断遅すぎる」

11/5(火) 11:18配信

西日本新聞

 新たな大学入試改革の目玉が、来春の制度開始を前にいきなりつまずいた。大学入学共通テストへの英語民間検定試験の導入を推し進めてきた文部科学省は1日、一転して見送りを発表した。あなたの特命取材班が無料通信アプリLINE(ライン)でつながる九州の現役高校生ら約5800人のフォロワー(通信員)に受け止めを尋ねたところ、「決断が遅すぎる」「今後どうすればいいのか」といった批判、困惑の声が相次いだ。

【写真】英語民間検定試験の受験に必要な「共通ID」の発行に関する申し込み案内と書類

 福岡市のある公立高校では、1日朝からこの話題で持ちきりだったという。2年の男子生徒(17)は「急展開で気持ちが整理できない」。導入が予定されていた新制度は英検など7種類の民間試験の成績を2回まで、大学が合否判定などに活用するもの。このうち英検とGTECを希望し、英検は予約金を払った。「もう受けなくていいのか、それとも志望大学によっては民間試験の成績が加点されるのか、という情報もない。受験生の都合を完全に無視している」と不信感を募らせた。

「準備を続けてきた子どもたちがかわいそう」

 受験費用は1回が5千円から2万円を超えるものもある。経済事情により、選択できる試験が限られるとの批判もあった。

 息子が高校2年の福岡県粕屋郡の女性(47)は「もっと早く決断できなかったのか」と批判する。英検の予約金3千円は既に支払った。母子家庭で受験料の減免対象になるため、必要な非課税証明書を役所でもらうなど準備してきた。「問題を無視して見切り発車して、延期とはお粗末すぎる。予約金はきちんと返金してもらいたい」

 受験生を取りまとめる高校側は戸惑いを隠せない。宮崎県の公立校の40代男性教諭は「準備を続けてきた子どもたちがかわいそう。不安を抱えた中で進んでいくことを懸念していた」と話す。学校は山間部にあり、対象となる生徒たちには事前にアンケートを実施、試験に必要な「共通ID」の取得の準備も進めてきた。その受け付けも中止となり「かなり時間をかけてきたので、その時間がもったいない」と言う。

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最終更新:11/5(火) 11:18
西日本新聞

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