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ジョセフの言葉に選手が抱いた葛藤と信頼 ラグビー日本代表初の8強入りも、今後試される底力

11/6(水) 10:42配信

47NEWS

 初の8強入りを果たした日本代表の躍進もあって大いに湧いたラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会が2日、南アフリカの優勝で閉幕。果たしてこの国の「楕円(だえん)球界」は、いまの追い風を生かせるだろうか。

 それまでのW杯は、一部の強豪国による持ち回りのような形で実施。アジアで開かれたのは、9回目にして今回が初めてのことだ。

 国際統括団体のワールドラグビー(WR)がどれだけの商業的成功を期待していたかは、未知数だった。ところが、チケットの販売率は99・3パーセントと好調。イングランド代表と南アフリカ代表による決勝は7万103人を集め、会場となった日産スタジアム(横浜市)における歴代最多動員数記録を更新してみせた。各開催会場周辺の飲食店は、さながら欧州のパブのよう。応援する国のジャージーを着て歌い、ビールをあおる訪日客は、試合当日以外にも多く見られた。

 開幕前の課題として、大会の組織委員会とWRの連携強化が指摘されていたが、オープニングゲームのあった9月20日までには両者の協力関係の順調ぶりがはっきり表れる。スポンサーの利益を守るべくNGとされていた試合会場内への飲食物持ち込みも、ファンのニーズを踏まえて緩和。意思決定の速さが垣間見えた。

 大会の盛り上がりを加速させたのは、もちろんホームの日本代表だ。ほぼ1週間おきに試合が組まれる比較的有利なスケジューリングを差し引いても、欧州列強のアイルランド代表、スコットランド代表などのいる予選プールAで全勝した事実は世界を驚かせるに十分だった。

 ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ率いる今度の代表チームは2016年秋に発足。翌17年からは日本唯一のプロクラブであるサンウルブズと連携した。

 サンウルブズは、南半球最高峰リーグの「スーパーラグビー」に挑戦している。本番で際立った長谷川慎コーチが教える一枚岩のスクラムシステムやトニー・ブラウンコーチによる変幻自在なゲームプランは、世界トップレベルのクラブと日常的に対戦できるスーパーラグビーの舞台で磨かれたのは間違いない。W杯イヤーに敢行した長期合宿と相まって、歴史的快挙の下地にもなった。

 18年にサンウルブズで主将を務めたスクラムハーフの流大は、初出場となった今度のW杯を終えてから次のように語った。

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最終更新:11/6(水) 14:46
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