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五輪マラソン札幌に不満の裏で…着々とホテル準備していた「瀬古パワー」

11/6(水) 16:35配信

東スポWeb

 文句タラタラも演技だった? 日本陸上競技連盟の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(63)の「準備力」は見上げたものだ。

 東京五輪マラソン・競歩会場の札幌変更を受けて当初から瀬古氏は不満をブチまけていた。国際オリンピック委員会(IOC)による変更案が浮上した10月16日午後7時ごろ、瀬古氏は「腰が抜けました。ドッキリカメラかと思った」と話し、5日の会見でも「東京でやるということが頭にすり込まれている。急に札幌と言われても頭の中が切り替えられない」と戸惑いの胸中を語っている。

 だが、さすがマラソンで世界トップと戦った男だ。口ではIOCへの不満を漏らしながらも、実は水面下ではやるべきことに取り組んでいた。日本陸連のスタッフは「IOCから札幌移転が発表されたと同時に選手の衣、食、住だけは確保しようと札幌市内の宿泊施設を探していました。そして“瀬古さんパワー”でホテルを押さえることができたんです」と明かす。

 長らくマラソン界をけん引し、近年は独特なキャラクターでメディア出演も多数。常に本音で話すため、時には失言に近い言葉も飛び出すが、人望は厚い。失意に打ちひしがれ、口では「納得できない」と言いながらも用意周到で、いち早く最重要の宿泊施設を確保したのだ。「IOCを前にしたら我々は小さな存在」という瀬古氏だが、その顔の広さが現場の窮地を救ったのは間違いない。

 今後は選手たちへの食事を提供する業者の選定など、さらなる準備が必要になるが、瀬古氏は「決まった以上、もう愚痴を言っても仕方ない。気持ちは札幌、札幌! サッポロラーメンを食べに行く」とすでに来夏を見据える。この明るさがマラソン界に希望をもたらしてくれそうだ。

最終更新:11/6(水) 16:39
東スポWeb

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