ここから本文です

即席麺業界 大黒柱の幹を太く 主力ブランドの強化進む

2019/11/6(水) 11:42配信

食品新聞

「カップヌードル」「赤いきつねうどん」「サッポロ一番」「一平ちゃん夜店の焼そば」「ペヤングソースやきそば」「凄麺」――。6月の価格改訂なども背景に、コンビニ、量販などでストアブランド、PB、オープンプライス商品の構成比が高まるなか、即席麺メーカーは強みを持つ主力ブランド強化という動きを加速させている。大黒柱の幹を太くし枝葉を増やすことでNBの底上げを図る狙いだ。

日清食品は2020年度を目途に、「カップヌードル」ブランドで売上高1千億円を狙っている。「カップヌードル」ブランドはこれまで、店頭カバー率や売上高の高い「カップヌードル」「同 シーフードヌードル」「同 カレー」「同 チリトマトヌードル」の“四天王”が牽引してきたが、今期は“ネクストスタンダード”(準定番商品)と位置付ける「カップヌードル しお」「カップヌードル 欧風チーズカレーヌードル」「カップヌードル 味噌」を加えた“七福神”として展開中だ。

今春には3尺1本を「カップヌードル」ブランドで埋め尽くす「カップヌードル万博2019~選んで楽しい!食べて楽しい!」を実施するなど店頭施策も強化、主力中の主力である「カップヌードル」ブランドの収益力強化を進める考え。

東洋水産は9月26日、都内で「赤緑合戦 全国食べ比べキャラバン出陣式」を開催した。和風カップ麺「赤いきつねうどん」「緑のたぬき天そば」を対象に、昨年実施して好評だった「あなたはどっち!?~食べて比べて投票しよう!~」キャンペーンの第2弾で、今回は全国47都道府県での陣取り合戦方式に変更し9月26日から来年1月31日まで実施している。

同キャンペーンの目玉は、約2か月間をかけて全国47都道府県を巡るキャラバンカー。各地で食べ比べキャラバンを開催する。特設WEBサイトからの投票を含め、より多くの都道府県を制覇したほうが勝利という趣向だ。消費者を巻き込むことで両商品への関心を高め、販促につなげる狙いだ。

サンヨー食品は、袋麺「サッポロ一番 みそラーメン」「同 塩らーめん」を対象に、Twitterを活用したキャンペーン「サッポロ一番 みそ派塩派大論争」を10月31日まで展開した。袋麺2大商品を対象に、消費者を巻き込んだ一大キャンペーンを展開することで、さらなる新規ユーザーの開拓と休眠ユーザーの掘り起こしによる間口、奥行きの拡大を図る狙い。同社はこれに加え、“袋麺の個食販売”という新たな売り方も期間限定で提案している。「個食販売にすることで袋麺に対する参入障壁が低くなり、新規・休眠ユーザーが参入し、売上高が伸びるという結果が出た」(同社)としている。

明星食品はここ数年、カップ焼そば「一平ちゃん夜店の焼そば」をはじめとする“汁なし”、「チャルメラ」「中華三昧」といった袋麺ロングセラーブランドの強化を進めている。“汁なし”については「夜店の焼そば」のフレーバー展開やコラボ商品の投入、「チャルメラ」「中華三昧」はこれまで培ったブランド力を背景に、カップ麺への展開を進めている。袋麺がダウントレンドにあるなか、袋麺ブランドのカップ麺化によりブランドトータルでの売上拡大を目指す狙いだ。

エースコックは「モッチッチ」ブランドの育成強化に乗り出す。10月7日から焼そばに続く「モッチッチ」ブランド第2弾として「ラーメンモッチッチ ワンタン麺」「同 野菜タンメン」を全国発売した。同社は今シーズン、女性、中高年層、若者層それぞれに向けた商品政策に注力。即席麺のライトユーザーが多い女性層には「ラーメンモッチッチ」「焼そばモッチッチ」に加え、女性向けのパイオニア商品である「スープはるさめ」の深掘りにより未開拓市場にチャレンジする。

中堅では、まるか食品がカップ焼そば「ペヤングソースやきそば」、ヤマダイがノンフライカップ麺「凄麺」ブランドに注力している。

まるか食品は多彩なフレーバー展開に加え、サイズバリエーションも揃え、質量の両面で選択肢を増やし多様なニーズに対応。

ヤマダイの「凄麺」はどんぶり型全30品(期間限定品除く)という圧倒的なアイテム数。うち20品は“ご当地”商品。ご当地との関係を含め、リニューアルを繰り返すことで商品力を強化し、エリアマーケティングのお手本のような取り組みを進めている。

最終更新:2019/11/6(水) 11:42
食品新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ