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「地域の力きらり光る企業」(24)〈戸高鉱業社〉「石灰石」核に業容拡大

11/6(水) 6:03配信

鉄鋼新聞

 日本には約250の石灰石鉱山があり、年間約1億4千万トンの石灰石が生産されている。豊かな漁場として知られる豊後水道に面し、美しいリアス式海岸が広がる大分県津久見市では、そのうちの年間約2500万トンが採掘されており、日本一の生産量を誇る。
 戸高鉱業社は現在、津久見市と臼杵市に2鉱区(胡麻柄鉱区、神野・八戸鉱区)を有し、年間約1100万トンの石灰石を生産する。国内のセメントや鉄鋼、生コン(骨材)メーカーへ販売する一方、臼杵市の大泊工場ではロータリーキルン2基で生石灰・消石灰を製造し、主に日本製鉄大分製鉄所へ納入。津久見市四浦地区では硅石を年間約36万トン採掘する。
 1838年(天保9)から続く戸高家の家業だった豊後石炭の製造を前身とし、1957年6月に創業者・戸高年利秋が設立した。当初は自宅の6畳一間を利用した簡素な本社、本社周辺の土地・鉱業権、それに唯一稼働していた大分県南部の山奥にあった西山鉱山のみだった。
 経済の荒波に揉まれながらも「地域社会と共に」という企業理念のもと、石灰石資源を如何に合理的に無駄なく採掘していくかに知恵を絞り、お客さまに安定供給することで信用を蓄積してきた。
 一昨年創業60周年を迎えたのを機に、家族向けと独身用社宅を新築したのに続き、来年12月には創業時からの本社社屋の建て替えも計画している。
 4代目である戸高社長の方針は「限りある石灰石資源を無駄なく採掘し、石灰石の安定供給を通じて豊かな社会づくりに貢献する」と明快。「未来のために、石灰石の無限の可能性を追求し続けたい」としている。(馬場 雅明)
会社データ
▽設立=1957年6月
▽本社=大分県津久見市 合ノ元町6番7号
▽社長=戸高善之氏
▽資本金=1億円
▽売上高=134億円  (2018年度)
▽従業員数=366人
▽主力事業=石灰石・硅 石など採掘加工販売
 経済産業省が選定する「地域未来牽引企業」のうち、鉄鋼・非鉄金属関連の企業を紹介します。

最終更新:11/6(水) 6:03
鉄鋼新聞

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