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一見ミニマム、実は3つの顔を持つシステムカメラ 「SIGMA fp」の変幻自在っぷり

11/7(木) 7:05配信

ITmedia NEWS

 SIGMA初のLマウントカメラが発売されたのである。「SIGMA fp」。なんというか、四角くてゴツくてい小さくて可愛くてミニマム。よく分かんないけど、最初の印象がそれだ。

【画像】左側面にはホットシューアダプターが。アダプターの先にさらにストラップホールを装着できる

 ライカのミラーレス一眼用マウント「Lマウント」を採用する「Lマウントアライアンス」のメンバーはライカとパナソニックとシグマ。パナソニックはまずプロ用のハイエンド機「S1」シリーズを発売した。

 シグマは自社開発の「Foveon X3」センサーを搭載した画質番長なLマウントカメラを発売する……予定なのであるが、その前にいきなり他社と同様のベイヤー配列センサーを採用したSIGMA fpを発表したのである。

 それがもう実に斬新なカメラだったのだ。

 一言でいえばミニマムミラーレスである。

ミニマムなボディでスナップを撮る

 とにかく小さくてミニマム。大きさは112.6(幅)×69.9(高さ)×45.3(奥行き)ミリ。少々厚い以外はコンパクトカメラ並みだ。

 ボディはめちゃフラットで上面を見るとアクセサリシューもない。

 その代わり、真下プラス左右に三脚穴が付いている。これを使って拡張するのである。

 ストラップホールを装着できる他、右手側には外付けハンドグリップが用意されている。

 これがまた使いやすい。

 fpをスナップカメラとして持ち歩くときは必須だろう。

 左手側にはホットシューアダプターを装着することで外付けフラッシュを取り付けられる。

 どれも普通に三脚穴なので好きなものを取り付けていい。また、fpの3Dデータは公開されているので、それを使ってオリジナルのアクセサリを作ることも可能だ。

 EVFは用意されてないが、別売りのLCDビューファインダーを装着することで背面のモニターをビューファインダーとして使える。

 その辺はfpをどう使うか、になるのでとりあえず使ってみようってことで、グリップだけ付けて出動する。

 レンズは45mm F2.8(45mm F2.8 DG DN Contemporary)。fpより一足先に発売されたスナップ用の小型レンズでメタリックな鏡筒がなかなかカッコいい。

 作例の前にスペックを。

 イメージセンサーは35mm判フルサイズ。ボディ内手ブレ補正はなし。

 メカシャッターはなくて電子シャッターのみ。このクラスでメカシャッターなしはめちゃ大胆。おかげでシャッター時のショックもないし完全無音だし、レスポンスもいいけど、高速の被写体を撮ったときのローリングシャッター歪みは発生するし、フラッシュ撮影時の同調速度も遅い。メリットとデメリットがある。

 まずはいつものガスタンクを。基本、ハイライト部が飛ばないようなセッティングなのかちょっとアンダー目。そこは露出補正なりなんなりをうまく使いたい。

 モニターはタッチパネルに対応しているので、タッチAFを使ってsと指定できる他、顔検出・瞳検出にも対応している。

 fpで注目すべきは「トーン」と「カラー」に独立したボタンを用意していること。

 何をメニューの中に入れ、何を独立したボタンにするかは「カメラからのメッセージ」なのだが、シグマのカメラはいつもメッセージにあふれてるから楽しい。カメラ上で自分のイメージ通りに絵作りをしながら撮ってくれというメッセージなのだ。

 TONEは写真の階調を調節する機能。COLORはカラーモード。「スタンダード」や「ビビッド」の他に、青空を強調する「Foveon.Blue」や映画用の「CINE」があるけれども、今回の注目は「ティール&オレンジ」。

 これで人物を撮ると、特に曇天下や日陰のような肌色がきれいにでづらい環境下でいい色に撮れる。

 「ブラケット撮影」を使うのもいい。カラーモードブラケットを使えば1回のシャッターで最高5つのカラーモードで撮ってくれる。

 せっかくなので、ティール&オレンジでみかん。

 せっかくなので、サンセットレッドで夕暮れの街。

 せっかくなのでモノクロモードも。いい味を出してくれる。

 ISO感度はISO6から102400……ISO6?

 基本感度はISO100から25600だが、ISO拡張を使うと下はISO6から始められるのだ。

 とりあえずISO 6での撮影に挑戦してみた。側面にある三脚穴を使って、直接縦位置。

 なぜISO 6なんて低感度で撮れるのか。実は低感度時は「連写+合成」技を使ってるのだ。おそらくは結果ISO 6相当になるよう超アンダーで複数枚撮って合成することで、ISO 6で撮ったときと同じ露出の絵を作っているのだ。

 これ、電子シャッターによる超高速連写のなせる技といっていい。

 この技はHDRでも使っている。HDRをオンにして撮ると、一瞬で複数枚撮影してHDR撮影をしてくれるのだ。陽射しを浴びてくつろぐうちの猫を逆光で、ノーマルとHDRの両方で撮り比べてみた。

 逆に高感度時の絵はこんな感じ。

 デフォルトのISOオートは上限がISO6400に設定されているので、よく使いそうなISO1600とISO6400で。けっこういい感じに感度が上がってるのが分かるかと思う。

 さらにISO25600と拡張ISO感度のISO51200

 常用ISO感度のISO25600から拡張ISO感度のISO51200になると彩度は落ちるけれども、ディテールはけっこう出てて悪くない。

 ISO25600まで上げて手持ちで夜景を撮ってみた。こんな感じだ。

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最終更新:11/7(木) 7:05
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