ここから本文です

ANA常務に聞く人材育成競争の“死角”とは――「ダイバーシティを目的化しない」

11/7(木) 8:10配信

ITmedia ビジネスオンライン

 グローバル化によってビジネス現場では常に変化が求められるようになり、日本企業にも変化に対応できるだけの人材の多様性が必要になっている。新卒一括採用によって同質的な人材を採り入れるだけでは、刻々と変わる状況に対応することはできない。人手不足が叫ばれる中、まさに「人材獲得競争」だけではなく、人材の「育成」競争にも拍車がかかっている。

【画像】バレーボールの監督を務めたANAの山谷宏美さん

 そんな中、全日本空輸(ANA)は、社員がバレーボールチームの監督として高校生や大学生をまとめていく体験をすることによってリーダーとしての資質を高める社外の人材育成プログラム「文武両道場」に、自社やグループの幹部候補生を派遣している。文武両道場に参加させることによって職場の通常業務では得られない経験をさせ、人材を育成している取り組みについては、記事の前編「ANA社員が「女子高生バレーチーム」の監督に!? 謎の人材育成プログラム「文武両道場」に潜入」でレポートした。

 ビジネスの在り方やモデルが複雑化し、従来の事業を継続しているだけでは生き残っていけない状況が日本の大企業の間にも広がっており、ANAの取り組みはいわば社内の人材育成だけでは情勢に対応できないことを物語っているようにも見える。

 記事の後編では、ANAで人事の責任者を務める常務の國分裕之氏に、「文武両道場」に参加した狙いを深堀りすると共に、現在の働き方改革をどのように捉え、ANAの人事や採用にどんな課題があるのか、いかにして乗り越えようとしているのかをインタビューした。國分氏はこれまで人事部長やANA人財大学長などを務め、経営者の育成に長く携わってきた「経営者育成のスペシャリスト」だ。

 経営幹部を育てるには、順を追って段階的に育てなければならないし、階層ごとの教育も欠かせない。これまで社内でMBA的なビジネススクールを開催したり、選抜研修を実施したりとさまざまな育成の取り組みを実施してきた。國分氏に経営者育成の要点を聞くと、ダイバーシティの重要性や「他流試合」の必要性が浮かび上がってくる。

1/4ページ

最終更新:11/7(木) 8:10
ITmedia ビジネスオンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事