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本当に「やさしい日本語」か? 外国人と一緒に振り返ったら台風で伝わらなかった意外な日本語が見えてきた

11/9(土) 7:00配信

withnews

10月初旬に、各地で猛威を振るった台風19号。早い段階から気象庁が注意を呼び掛けました。「となりの外国人」というテーマで、日本で暮らす外国人を取材してきたwithnewsでも、日本語にまだ慣れていない外国人が分かりやすい「やさしい日本語」で記事を3本配信しました。SNSでも多くシェアされました。一方で、「本当にこの記事は、外国人にやさしかったのか?」と気になりました。外国人に直接聞いてみたら、言葉以外の問題で、伝わっていないことがたくさんあったことに気づきました。(withnews編集部・松川希実)

【検証】本当に「やさしく」なったのか結果はこちらです

「台風」知らなかったら危機感伝わらない

台風への注意を伝える1本目の記事は、一橋大学教授、庵功雄先生に聞いた、「やさしい日本語」の基本に沿って書きました。

・必要な情報だけに絞る
・大切な情報は前に
・1文は短く
・日常的に使う言葉を使う

大事な情報を、わかりやすい日本語にするだけで、普段の記事の何倍も時間がかかりました。

配信後、この記事を日本人の友人にシェアされたというインドネシア人に話が聞けました。研修のため来日してまだ2週間だと言います。「タイフウって何ですか?」「いつ、何が起きるんですか?」と戸惑っています。

私は「台風は、とても強い風が吹きます。雨もたくさんふります」と説明しました。そのインドネシア人は、「そうなんですか……。でも、観光には行けますか?」。危機感がなかなか伝わりません。

調べてみると、北半球と南半球では、熱帯低気圧でも「台風」や「ハリケーン」と呼び方が変わります。赤道下では台風は起きることはほとんどなく、地域によっては、台風を経験したことがない人もいるようです。

以前、日本の災害に直面する外国人の取材をしたとき、「あなたが海外旅行に行ったとき、突然『巨大竜巻が来るから気を付けて』と言われたらどうしますか」?それと同じぐらい不安」と聞いたことがありました。巨大竜巻にどう対処すれば良いか経験がない私は、パニックになるだろうと思いました。


「強い風」だけでは伝わらないと感じ、それ以降の記事では、同規模とされた直近の大型台風の写真や動画を使い、トラックが横転したり、家が壊れた被害を紹介しました。
「いつ、どこに、台風がくるか」、最新の予報も、やさしい日本語にして、表で整理しました。

「少しは『やさしい』ニュースになったかな?」と思っていました。

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最終更新:11/9(土) 16:54
withnews

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