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「クーロンズゲート」スタッフによるもう1つの怪作「プラネットライカ」 犬顔になった人類は火星で何を見るのか

11/8(金) 20:51配信

ねとらぼ

 ライターの文章書く彦さんがピックアップした、珠玉の「どうかしているゲーム」を気まぐれに紹介していく不定期連載。第3回は、伝説のカルトゲーム「クーロンズゲート」のスタッフによる、犬顔になった人類が火星をさまようSFサイコスリラー、「プラネットライカ」(1999年/エニックス)を紹介します。

【画像:ゲーム画面】

幼き日のトラウマ的体験ゲーム

 さかのぼること数カ月前、ねとらぼの方に「どうかしているゲームについて書いてみないか?」というお話を頂いたとき、僕の脳内に最初によぎったゲームがこの「プラネットライカ」でした。おしゃれなタイトル画面のデザイン、スマートな感じがするシンプルなタイトルがもたらす印象とは裏腹に、本作はかなりブッ飛んだ設定を持ったゲームです。それゆえ少年期にプレイした筆者にとって本作は、半ばトラウマ的な体験になっています。

 最初にあらすじといいますか、設定を説明します。はるか昔、地球人は火星人との間に「顔の契約」を交わしました。顔のない火星人に顔をプレゼントすることによって友好関係を約束したのです。

 その結果人類は犬の顔となり(何で!?)、程なくして(理由は不明ですが)火星人は滅亡してしまいます。その結果なのかどうなのかは分かりませんが火星にはよこしまなエネルギーである「イーブルマインド」が満ちるようになりました。僕が何を言ってるか分かりますか? 「じゃあ犬はどうなっちゃったんだ!?」という疑問もあるでしょうが、そんなことで一々引っ掛かってるとこの先進めませんよ!

 主人公一行はそんな火星の「地球化計画」のために派遣された調査隊です。火星には「顔の化け物」が出るなどの物騒なうわさがあり、また、先遣隊も消息を絶ってしまっているため、それらの事象の調査をしなければなりません。調査といっても、地球化計画の進行を妨げないために「火星は平和である」という調査結果を上げなければならないという結論ありきの出来レースなのですが……。察しのいい読者の方ならお気付きかと思いますが、こういうのって大体ロクなことにはならないですよね。

 主人公は調査隊の新人無線技師「ライカ」です。ライカはニックネームであり、本名はプレイヤーが入力することが出来ます……が、勝手に末尾に「ノフ」がつきます。例えば「タカ」と入力すれば「タカノフ」、「カクヒコ」と入力すれば「カクヒコノフ」というように、ちょっとロシアナイズされた本名になります。

 「ライカ」という名前や「犬の顔の登場人物が宇宙にいる」というモチーフは宇宙犬ライカが着想元でしょうし、他にもロシアっぽい名前の登場人物(「セルゲイ」とか「ウラジミール」とかおなじみのやつです)がいっぱい出てきたりなど、全編にソ連の宇宙開発っぽいイメージがちりばめられてます。

 めっちゃ余談ですがオタクなんで書いてもいいですか? 本作にはザ・フェイスという火星人による地球人の顔のモニュメントが登場しますが、これは「火星の人面岩」が元ネタであり、おそらく「火星人に顔がない」というストーリー上のアイデアはここから来ているものかと思います。子どものころは分からなかったですが、大人になってプレイしてみるとなんとなく論理的なつながりが見えてきて今回再プレイするのが非常に面白かったです。ただ単にどうかしているというわけではなかったんだ!

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最終更新:11/8(金) 20:51
ねとらぼ

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