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暗殺2日前のパーフェクト演技…「いたずら」の決定的瞬間映像を入手

11/8(金) 12:05配信

FNN.jpプライムオンライン

事件2日前の最終練習か

この動画は、「いたずら動画と思っていた」としてきたフオンさんの主張とも一致している。そして2月11日の「いたずら」と、2月13日の金正男氏暗殺時の映像を比較すると、その方法は完全に一致した。この日は、2ヶ月間にわたって彼女を誘導してきた北朝鮮工作員にとって、暗殺に向けた最終チェックだったとみられる。

フオンさんの供述
「2017年2月11日、午前6時30分、前日にミスター Yから連絡を受けていた私は、KLIA2空港へ向かいました。KLIA2に到着すると、ミスター Yは私にタクシーチケットを買ってくるように言い、4階で彼と合流するよう指示してきました。チケットを購入した後、4階へ行きチェックイン機の近くにある喫茶店で彼と落ち合いました」

「エレベーターの近くに立っているとき、ミスターYが私の手にベビークリームを塗り、ヨーロッパ人を(※ターゲットとして)選びました。両手の匂いをかぐと、ベビークリームの香りがしました。前と同じように、背後から両手で顔を覆い、その男性を驚かすようにと、ミスターYは私に指示しました。その後、私はごめんなさいと言って立ち去り、タクシーをつかまえてホテルに帰りました。両手で彼の顔にふれ、サプライズをした後にごめんなさいと言って、タクシーでホテルへと帰ったわけです」

フオンさんの証言
「2月11日はマネージャーからイタズラ動画の撮影をするということで連絡を受けました。KLIAの出発ロビーに呼び出されて、誰かを指名した。同じ流れです。そしてホテルに戻りましたが、マネージャーがどこに行ったかはわかりません」

アイシャも同じ日に「最終練習」

もうひとりの実行犯シティ・アイシャさんも全く同じ日に、同じ場所で最後の「いたずら動画」の撮影に臨んでいた。アイシャさんの証言によると、彼女も北朝鮮工作員ミスターChangとともに、出発ロビー付近で男性をターゲットに1回いたずらを仕掛けて成功していた。そしてその日に、撮影の報酬と誕生日プレゼントとして計200ドルを受け取ったという、

女性2人は純粋に「いたずら動画」に出演をして報酬をもらっていたと信じ切っていた。その彼女らを操っていた北朝鮮工作員たちは、2月11日に行われた2人の「いたずら」が完成されていることを確認し、2日後の金正男氏暗殺の成功を確信したに違いない。


【執筆:FNNバンコク支局 佐々木亮】

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最終更新:11/8(金) 12:05
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