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「何も打つ手がない」 首里城火災 観光客遠のき周辺の店舗に影響 売り上げ半減の飲食店も

11/8(金) 5:10配信

沖縄タイムス

 沖縄県那覇市の首里城火災から7日で、1週間が経過する。首里城周辺の観光施設や飲食店などでは売り上げが減少するなどの影響が出ている。火災前と比べ、売り上げが5割減した店舗もある。一方で、他の観光施設には観光客が集中している。観光バスの駐車場の調整など混雑緩和に向けた対応が課題となっている。観光関係者からは火災の影響を受けていない区域の早期開放を求める声もある。(政経部・仲本大地)

 首里城久慶門近くの飲食店「あしびうなぁ」はこれまで首里城見学を終えた観光客などを多く受け入れていた。知念浩司店長は、火災前の10月の3連休と比べ11月の3連休の売り上げは半減したという。「今は何も打つ手がないが、今後は地域と連携し誘客対策を考えたい」と言葉少なに話した。

 首里当蔵町の「おっぱアイスジェラート首里城前店」の担当者は、修学旅行生の多い平日の売り上げが6~7割ほど減少すると見通す。「観光客の減少が目に見えて分かるだけに、戦々恐々としている。復元作業の公開や、城内の通路を使った露店市場の開催など人の流れをつくる対策をしてほしい」と要望した。

 一方で、首里城に行けないために他の観光施設には観光客が押し寄せている。那覇市の識名園は10月30日時点で来園者数は1日当たり170人程度だったが、来園者数が急増。11月1日は約6倍の988人が訪れた。また、南城市の斎場御嶽(せーふぁーうたき)も団体客を中心に来園者数が15~20%増加しているという。両施設とも旅行社やバス会社と連絡を取り合い、観光バスの到着時間を調整するなど、混雑を避ける取り組みをしている。

 斎場御嶽の担当者は「首里城をメインに沖縄の文化や歴史を学ぶ観光が定着している。斎場御嶽だけでは受け入れやツアー内容に限界があるので、火災を免れた一部エリアの早期開放をしてほしい」と話した。

 沖縄観光コンベンションビューローによると、6日時点で、修学旅行など団体旅行のキャンセルはない。また、県外の学校からは「守礼門まででも行きたい」「首里城再建のボランティアができないか」といった問い合わせも寄せられている。

最終更新:11/8(金) 5:10
沖縄タイムス

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