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城下町の音楽会(11月9日)

11/9(土) 9:09配信

福島民報

 温かな拍手が全ての始まりだった。白河市のまちなか国際音楽ウィークの開幕行事「ボローニャ歌劇場弦楽五重奏」のアンコールに、白河南中器楽部の生徒が出演した。弦楽奏者と「パッヘルベルのカノン」を奏で、称賛の声がしばらく止まらなかった。

 初日の三日のような喝采が十日まで、市内のどこかで沸き起こる。クラシックやカンツォーネ、邦楽などに加え、タップダンス、パントマイム…。会場はホールから街中に飛び出し、各所で音色が響く。歴史的建造物である蔵座敷が、街角のカフェが、舞台に変わった。

 臨場感と、ほのぼのとした手作り感が共鳴を得る。ジャズライブでは地元出身のギタリストが飛び入り参加し、共演者と視線を絡ませ即興で旋律を重ねた。客席の子どもが飽きないように、演奏順を変えたアーチストも現れた。喜んで小さな手を打ち合わせるしぐさが雰囲気を和ませる。

 多くの会場を使う試みに、熱心な音楽ファンは都内で二〇〇五(平成十七)年に始まった日本版の「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」を思い浮かべた。音楽が満ちあふれた夢のような日々は、二日間を残す。最後のピアノ演奏会も手拍子が締めくくる。

最終更新:11/9(土) 9:09
福島民報

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