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上司・部下の“掛け違い”AIで解決 人事管理システム「KAKEAI」(東京)が開発

11/9(土) 13:07配信

熊本日日新聞

 上司と部下の関係がうまくいかない“掛け違い”を人工知能(AI)で解決-。熊本県美里町出身の本田英貴社長(40)が率いるベンチャー企業「KAKEAI(かけあい)」=東京=が開発した人事管理支援システムが注目を集めている。人手不足や雇用の流動化で、部下の力を引き出す管理職の「マネジメント力」が課題となっている企業の存在が背景にありそうだ。

 システムは本田社長が開発した感情解析技術が土台。人と人の特性の違いを踏まえて関わり方を導くプログラムで、どのような環境で力を発揮しやすいタイプかといった脳神経科学の知見や、膨大なデータから類似ケースを導くAIを組み合わせた。

 仕事の意欲が高まる環境、進め方のこだわり、ストレスを感じる点など32項目の特性分析を基に、上司と部下の「違い」を明らかにし、部下の特性に応じて「オープンな姿勢と共感的な態度で話を聞き、親近感を持てる状態をつくって」などと“的確”なアドバイスを上司に提示するという。部下はアドバイスの効果を評価し、管理職のマネジメント能力の判断に生かされる。

 システムは9月、人事戦略を支援するソフトウエアを対象にした「第4回HRテクノロジー大賞」(経済産業省など後援)を受賞。「属人的だったマネジメントをデータ化し、製品として成立させている」と評価された。

 9月から正式にサービスを提供。本田社長は「今後は現行のシステムに信頼関係や表情、声色などを加味できるよう充実させて、どこで、誰と仕事をしても一人一人の可能性が損なわれない社会を実現したい」と話している。(並松昭光)

 ※利用料は管理職の人数で異なり、100人の企業の場合、固定の利用料を合わせて月額約60万円。

■「既に10社導入海外も視野」 本田社長(熊本県美里町出身)に聞く

 管理職による現場のマネジメントを支援するシステムを開発した「KAKEAI」の本田英貴社長に、開発の背景などを聞いた。(並松昭光)

 -開発のきっかけは何だったのですか。

 「松橋高、筑波大を経て入社したリクルートで人事部の管理職に就き、自ら部下のマネジメントに苦しんだ経験が契機だ」

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最終更新:11/9(土) 14:01
熊本日日新聞

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