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卓球W杯 低視聴率、会場空席でも“にわかファン”には頼らないワケ

11/9(土) 16:56配信

夕刊フジ

 来年の東京五輪のテスト大会を兼ねた『JA全農卓球W杯』(東京体育館)は8日、女子準々決勝が行われ、日本はルーマニアを3-0で下した。3位決定戦は行われないため、前日の男子に続いて銅メダル以上が確定した。

 試合後、石川佳純(26)=全農=は「とりあえずホッとしている。接戦で勝てたのは自信になる」。伊藤美誠、平野美宇の19歳コンビを引っ張った大黒柱は胸をなで下ろした。

 2016年リオ五輪では、男女とも団体でメダルを獲得。男子シングルでも水谷隼が銅メダルに輝き脚光を浴びた。4年に一度の五輪は卓球界にとって格好のアピールの場だが、日本卓球協会関係者はあえて、ラグビーW杯で人気を牽引し『2019ユーキャン新語・流行語大賞』の候補にもノミネートされた『にわかファン』には頼らない構え。

 「リオのときは一気にファンの方が増えましたが、今はかなり減った。しばらくしたら、そういう方はいなくなりますから…」

 ラグビー人気も「どこまで続くかは疑問」と冷静にみている。一方、卓球界では昨年、国内プロリーグ「Tリーグ」が発足。「世界のトップ選手を間近で見られるようになったのは大きい」と手応えを得ている。

 前日7日に男子準々決勝などを地上波中継したテレビ東京の平均視聴率は、3・8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)の惨敗ぶり。裏番組のボクシング世界戦(フジテレビ系=15・2%)、世界野球「プレミア12」(TBS系=11・6%)に完全に食われたが、「視聴エリアが限られるテレ東さんにはその分、ユーチューブで生配信したりと、すそ野を広げる協力をしてもらっている」と意に介さない。

 キャパ6500人の会場にも空席が目立ち、3日間で最多だったこの日も3000人止まり。それでも「全日本選手権やジャパンオープンに比べたら認知度が低いですから」とどこ吹く風だ。

 それもこれも「男女とも有名スター選手が多いのは強み」だから。確かに、東京五輪で悲願の「金」を獲得しようものなら、空前の大フィーバーが沸き起こる要素がそろっている。(山戸英州)

最終更新:11/9(土) 16:56
夕刊フジ

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