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敗れたドネアも息子愛 井上尚弥からトロフィーを一晩借りて記念撮影

11/9(土) 6:06配信

スポーツ報知

 7日のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝で敗れたノニト・ドネア(36)=フィリピン=は8日、都内で取材に応じ、満足感と少しの後悔が入り交じる思いを明かした。サングラスで顔の腫れを隠し、「互いにすべてを出し切った。井上尚は勝つべくして勝った」と潔く敗戦を認めた。持ち前の強打で一時代を築いた男も「すごく打たれ強かった」と自らが引き出した井上尚の新たな能力に驚きを隠さなかった。

 9回に右ストレートで井上尚をぐらつかせたチャンスに触れ「あそこで最大の間違いを犯した。もっとパンチを打ち込んでいれば倒せたかもしれない」。最後はカウンターで仕留めるつもりだったが、目算は外れた。「勝てると思っていた」と最後まで勝機を探るも、11回にボディーでダウンを喫して失速。ただ、モンスターを追い詰めたベテランは底力を世界に改めて示した。

 ホテルの自室には、井上尚の一夜明け会見が行われる直前まで優勝者の副賞「ムハマド・アリ・トロフィー」があった。「優勝してトロフィーを持って帰る」と約束した6歳と4歳の息子のために、井上尚に頼んで一晩借りたのだった。息子たちは父の敗戦を理解しながらも大喜びした。

 現役続行の意思を示したドネアは「井上尚はもっと強くなる。機会があれば、また戦おう」と敵から友人に戻った井上尚へ笑顔でエールを送った。(飯塚 康博)

最終更新:11/9(土) 21:41
スポーツ報知

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