ここから本文です

阪神・北川新打撃コーチに聞く 打線の意識改革へ「僕はそのワンピース」

11/9(土) 10:00配信

デイリースポーツ

 阪神の「新コーチに聞く」2回目は、新たに加わった北川博敏打撃コーチ(47)。選手に対しては代名詞の笑顔で優しく、時には厳しく接する。1点を取りに行く執念の大切さや個人が場面、課題を考えてプレーできるかがカギだと説いた。

  ◇  ◇

 井上打撃コーチにも引けを取らないくらいの大きな声。そして満面の笑みで北川打撃コーチは安芸キャンプで指導を行う。「(井上コーチのように)コミュニケーションモンスターにはなれないが、コミュニケーションは取りたい」と意気込み、球場では積極的に話しかけている姿が見られる。

 今季、阪神の課題となったのは得点力不足。チームの順位こそ3位だったが、得点は538で12球団ワーストだった。「取りたい時にいかに点が取れるか」と北川コーチ。課題克服へ向け、まずは選手たちの意識改革から取り組んでいる。

 第2クール最終日の7日はケース打撃が行われた。アウトカウントや走者の状況に応じて、ヒッティングにするか、バントで転がすか、あるいは右打ちを徹底するのかを打者の意思に任せた。進塁や得点につなげた選手もいれば、バント失敗や空振りなどミスが出た選手もいた。ケース打撃を終えて、北川コーチはこう話した。

 「先頭が出てかえすのが理想だが、調子が悪い中でも塁に進める努力は大事。これはやる気。最初からそういう気でやらないと。執念を出さないと1点には結びつかないから」

 練習後に行われたミーティングでも、選手たちに「1点を取る執念をもっと出していけ」と説いた。プロ入り後初めてケース打撃を行った小幡も「北川コーチから聞いて、その場その場の対応力や1点を取りにいく気持ちの大切さが分かった」と振り返った。

 北川コーチは現役時代、犠打こそ少なかったが、犠飛の多い選手だった。オリックス時代の07年には7本、08年には10本記録しており、いずれもリーグトップだった。「1点を取るという方法では犠飛はすごい大きいと思うし、自分が打率を下げずに点を取ることができる」と効率良く得点につなげられると語る。「得点圏で外野フライを打つ技術も大事。そういうのも教えたいね」とプランを明かしていた。

 選手が目の前の状況や課題に対し、いかに自分で考えてプレーできるかが大事になると話していた。阪神から近鉄、オリックスに移籍した際「もっと自分で考えて野球をしなければいけない」と野球観が変わったという。

 「選手たちに言いたいのは自分で考えていいモノを見つけること。僕の中ではそれが一番大きかった。ちょっとした助言から気づいて自分で築いてくれるか。僕はそのワンピースになれればいいね」

 笑顔の裏側にはチームを強くしたい、選手が自ら考え成長を遂げてほしいという思いが隠されていた。残りのキャンプ期間も代名詞の“スマイル”を崩さず、虎打線の意識改革を進めていく。

最終更新:11/9(土) 10:34
デイリースポーツ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事