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「大惨事すぎるw…」こぼれた極小カレーうどんに反響、日常の失敗を作品に

11/9(土) 9:30配信

オリコン

 ドールハウスをはじめ、大人のコレクターズアイテムとしても人気のミニチュア。近年では、各地で教室も開かれ、コレクターだけでなく作り手も広がりをみせている。そこで今回、定食や丼物などの食堂メニューを手掛け、「こぼれたカレーうどん」が話題になったyamaさんにインタビューを実施。キャリア10年、独自の世界観で勝負するクリエイターが明かした制作のこだわりとは。

【写真】本物にしか見えないアジフライ定食に、自信作「焼き鳥とこぼれたビール」ほか、ミニチュア名品集

■リアルさを追求しながら「ふざけた」感じも大事に

――ミニチュア制作歴約10年とうかがいました。きっかけは?

【yama】 子供の頃、レストランの食品サンプルを見るのがすごく好きで、ショーケースにかじり付いて眺めてました。ミニチュア模型を見るのも好きだったので、大人になってからミニチュアフードというハンドメイド作品があるのを知って飛び付きました。

――作品の題材は、和定食に中華など「食堂メニュー」が中心ですよね。

【yama】 ミニチュアフードというと豪華な料理とか、かわいいスイーツ系が人気だと思うんですけど、自分的には定食とか丼物みたいな素朴で大衆的なメニューがしっくりきたので、それ系を主に作っています。なのでブログも大衆的でノスタルジックなイメージで「ミニチュア食堂」と名付けました。

――“yama作品”は、料理を「箸でもちあげた瞬間」「こぼした瞬間」などの場面を切り取ったものがあるのも特徴です。なぜ、これらの瞬間を切り取ろうと思われたんですか?

【yama】 やっぱり子供の頃食品サンプルが好きだった影響ですかね。喫茶店の店先でフォークが浮いたナポリタンを目を丸くして眺めていました(笑)。制作では、リアルさはもちろん追及したいですけど、「浮き箸」とか「こぼれ」とか、その他にも「かじった跡」とか、見た人が笑ってくれるのも嬉しいので、そういう「ふざけた」感じも大事にしています。

■理想までに5年かかった食器作り

――これまで最も反響があったのはどんな作品ですか?

【yama】 ここ最近で言えば、「こぼしたカレーうどん」ですかね。「跳ねただけでも大変なのに、こぼすなんて大惨事すぎるw」というコメントをたくさん頂きました。でも、実はこれ、そんなに意図して作った訳じゃないんですよね。不思議なもので、会心の自信作があまりウケなかったり、逆に何の気なしに作った作品が予想外に好評だったりします。そういう作り手と見る側の視点の違いも面白いです。

――では、ご自身の「会心の自信作」は?

【yama】 焼き鳥に生ビールこぼしたやつは割りと気に入ってますね。やりがちなので(笑)。自然な感じに泡を撒き散らす作業が楽しかったです。

――日常の失敗が作品に反映されているんですね(笑)。ちなみに、これまでで最も制作が大変だった作品はどんなものですか?

【yama】 部材になりますけど、食器作りですね。ミニチュアフードを作る人が一度はぶつかる壁じゃないでしょうか?とにかく思い付いた方法は全て試して、失敗しての繰り返しでした。今はレジンキャストやプラ板のヒートプレスに落ち着いてますが、そこに辿り着くのに5年くらいかかったと思います。

――5年!

【yama】 自分は独学だったので随分と遠回りをしたなって思います。ミニチュアフード講座の講師をしていると、皆さん作り方を教えただけですごくリアルな作品をいきなり作れてしまうので驚きます。「自分はこれを作れるようになるのに何年かかったっけ…」みたいな(笑)。それが無駄だったとは思わないですけど、やっぱ習った方が圧倒的に近道ですよね。

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最終更新:11/11(月) 2:25
オリコン

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