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“敗者復活組”の制度に葛藤も 『M-1』Pが語る「決勝の舞台を支える“影の功労者”」とは?

11/9(土) 8:40配信

オリコン

 先日、『M-1グランプリ2019』(テレビ朝日系)決勝が12月22日に開催されることが発表され、SNSなどでは「誰が決勝に上がるのか?」「待ち遠しい」と話題になった。お笑いの賞レース番組として圧倒的地位を確立し、今年で15回目を迎える同番組。お笑い界が揺れた今年は特に、多くの注目が集まってくるだろう。そこで、『M-1』の総合演出を務める朝日放送の桒山哲治氏を直撃。昨今話題に上がる「笑いの審査基準」や芸人への想い、そして同番組を支える“影の功労者”について聞いた。

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■審査員にも求めた“真剣さ”「70点と71点、その1点の差を説明できるように」

――桒山さんがテレビ局を志望したきっかけは何でしたか?

【桒山哲治】大学時代、演劇部に入っていたんですが、僕が尊敬していた先輩がテレビ朝日に入社したんです。ちょうど就職活動をする時「演劇で遊んでいることがテレビ局でもできるぞ」と先輩に言われて、テレビ局を志望するようになりました。僕の中で「演劇」をベースにした番組を作りたいという想いもありましたし、関西出身で小中学校の時はお笑い番組を見て育ったので「こんなお笑い番組を作りたい」というのも漠然と持っていましたね。

――『朝日放送』に入社してからはどんな部署に?

【桒山哲治】最初は「スポーツ部」に配属されて阪神タイガースの密着と高校野球、「熱闘甲子園」という番組を担当しました。3年半スポーツ部にいて、それからずっとバラエティ番組を担当しています。この秋で11年、『M-1グランプリ』は2008年のディレクターからはじまり、途中で抜けた期間はありましたが、2017年から総合演出になりました。

――M-1総合演出の役割とは?

【桒山哲治】「漫才の日本一を決める」という大きな枠組みが決まっている中で、その年の「テーマ」を決め、VTRのテイスト、裏側の見せ方、美術面や台本などをトータルで見ています。特に審査方針やネタ順の決め方などは、毎年多くの時間をかけて議論しています。第1回の会議は4月から始まりますし、多くの方が知らないとは思いますが、M-1の予選は8月1日から始まっているんです。

――予選は8月から…ということは、12月末までの約半年ものあいだ戦っているのですね。ちなみに、昨今話題の審査員についてですが、予選はどういった方が担当しているんですか?

【桒山哲治】予選1回戦は3名の審査員が担当しています。漫才に精通している作家さんが2名とテレビ局のスタッフ。3回戦以降は作家さんとテレビ局のスタッフがそれぞれ増えていくという形です。

――M-1の審査基準というのは?

【桒山哲治】エントリー用紙にも書いてありますが「とにかくおもしろい漫才」というのがただ1つの審査基準です。“王道の喋くり漫才”や“ネタ構成が意外な漫才”、“新しいスタイルの漫才にチャレンジしているもの”などなど、「面白い」という解釈や考え方は各審査員それぞれにあるかもしれませんが、基本的には「面白いかどうか」その大きな基準の中で審査してもらっています。

――審査員に伝えていることはありますか?

【桒山哲治】僕らが必ずお伝えしているのが、M-1に出ている芸人さんは「本気で人生をかけているので真剣に審査をお願いします」ということです。それは心得的に、毎回必ずお伝えしています。それともう1つ、自分の中で必ず「審査基準」を持ってくださいと。70点と71点。その1点の差は何なのかを説明できるようにしてください。それも毎回、必ず伝えています。

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最終更新:11/10(日) 10:25
オリコン

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