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写真や動画をネットに投稿する時に気をつけることは 弁護士からの助言

11/9(土) 18:02配信

北海道新聞

知らずに他人の権利を侵害する場合も

 ブログやYouTubeなどの動画投稿サイト、Facebook、InstagramといったSNSに、お気に入りの音楽や写真を投稿(アップロード)して楽しむ人が増えています。ただ、アップロードには注意が必要です。知らずに他人の権利を侵害するようなコンテンツを上げてしまうと、刑事罰の対象となったり、権利者から損害賠償請求を受けたりすることもあります。そのリスクを避けるための注意点について、札幌弁護士会の古瀬康紘(こせ・やすひろ)弁護士に聞きました。(くらし報道部 根岸寛子)

まず「著作権」に注意を

――サイトやSNSにアップロードする上で注意すべき点はなんでしょうか。

 他人の権利という側面から言うと、代表的なものとして、「著作権」の問題があります。
 私たちは、毎日の生活の中で、音楽を聴いたり、漫画本を読んだり、テレビでドラマやアニメを楽しんだりしています。

 著作権は、その音楽や漫画、映像などの作品・表現を創作した人が取得する権利で、著作権法に定められた権利です。写真や映像、音楽、文章などは、創作した人の「著作物」となり、著作物を創作した「著作権者」以外の第三者が勝手に利用すると、「著作権を侵害した」ということになります。

 なので、基本的に、他人に著作権のある著作物については、著作権者または許諾を受けた人以外は、それをインターネット上で勝手に公開したり、個人や家庭で使用するのに必要な程度を超えて複製したりすることはできません。

録画したテレビ番組は?

――「個人や家庭で使用するのに必要な程度」とはどういうことですか。

 個人的または家庭内など限られた範囲内での「私的使用」を目的とする場合、例外を除けば複製はできると規定されています(著作権法第30条第1項)。例えば、テレビ番組を家庭でビデオ録画して、個人や家族が楽しむことは私的使用で問題はありませんが、これをディスクに落として、他人に配ったら私的使用の範囲を超えるということになります。インターネットも同様で、録画したテレビ番組をアップロードすることは、著作権侵害として違法になります。

――なぜ著作権が大事なのでしょうか。

 著作物は著作者たちが労力をかけて創作したものです。その著作物が利用される時に正当な対価を得られることによって、創作に携わる人たちの今後の創作活動を支え、日本の文化全体の発展につながります。著作物の正しい利用を促し、著作権を保護することは重要な意味があるのです。

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最終更新:11/9(土) 18:02
北海道新聞

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