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意外にみんなやっていない!? メリットいろいろ「短く握る」セルフチューニング法

11/9(土) 11:33配信

みんなのゴルフダイジェスト

昨シーズンの賞金王・今平周吾を始め、ZOZOチャンピオンシップに出場したトミー・フリートウッドなどトッププレーヤーのなかにはグリップを「短く握る」選手がいる。ギアライター・高梨祥明が「短く握る」メリットを考えた。

短く握っても平均290ヤード越え!今平周吾のドライバー連続写真

ただ当てやすくなるだけが「短く握る」効能ではない

2年連続の賞金王を目指す今平周吾や成長目覚しい高橋彩華など、指2本から3本ぶんほどグリップを余してクラブを握り、好成績を残しているツアープロを最近よく見かけるようになった。先月のZOZOチャンピオンシップに来日した、トミー・フリートウッドもその「短く握る」選手の代表格だ。

「短く握ることの効能は、クラブを自分でコントロールしやすくなる、ということだね。短く握るとシャフトがWhippyじゃなくなるんだ」(トミー・フリートウッド)

Whippyとは、ムチのようにしなるという意味だ。フリートウッドのコメントを聞いて、私は以前、米国のゴルフ練習場に日本ブランドの高反発ドライバーを持ち込み、アポなしで現地ゴルファーに試打してもらった時のことを思い出した。

その時、試打したほぼ全員から“シャフトがWhippyだ”と開口一番指摘されたのだ。“俺は硬度「S」がいい”という人に、日本のドライバーの「S」を渡しても、“こんなWhippyなのは「S」じゃない!こんなのじゃまっすぐ行かないぜ”と苦笑いされてしまうのだ。スウィング中にシャフトが大きくしなれば、それを最終的に正しくしなり戻す技術が必要になる。彼らにとっては、「しなる=コントロールが難しい」という感覚になるのだということを強く感じた取材だった。

では、フリートウッドが言うように「短く握る」とシャフトが硬くなるのか? シャフトメーカーのIMIDE AND SUNSで調べてもらったことがある。その実験では、振動数計に固定するシャフト位置を1インチ短くすると12.5cpm、3インチ短くすると25cpm数値が上がることがわかった。

「振動数は16cpmでだいたい1フレックスくらい変わる感覚。つまり、3インチ短く握ると1.5フレックスは硬く感じてもおかしくないでしょう」。

それがメーカー担当者の見立てだった。同じシャフトでも「短く握る」だけでシャフトが硬くなるのである。

日本国内において、シャフトのしなりは「切り返しでタイミング取りやすくなる」「しなり戻りのスピードを使えるからヘッドスピードが上がる」という感じで、非常にポジティブなイメージがあり、しなりをうまく使えるようにこういう風に振ろう!という、道具ありきのレッスンが増えている風潮もある。

一方、米国ゴルファーのようにあくまでも自分の感覚を優先して考えていると、軟らか過ぎるシャフトは、「当てにくい」「振りにくい」「思った方向に飛ばない」というネガティブポイント満載な“扱いにくいモノ”になってしまう。こうした道具観の違いが背景にあるため、同じドライバーでも米国仕様と国内仕様では違うシャフトが装着され、同じフレックス表記でも「硬さ」が全然違う!ということが当たり前となってくるわけだ。

これを踏まえていえば、しなやかに使ってナンボの国内向けドライバー(シャフト)の場合は、自分がそのクラブのタイミングに合わせる工夫をすることも場合によっては必要となる。それができない!つまり自分のタイミングで振りたい!という場合は、米国ゴルファーのように硬めシャフトのほうが扱いやすくなるはず。新しいドライバーを買ったけど、いまひとつ打球が定まらない、振りにくいと感じているなら、ぜひダメ元で「短く握って」、シャフトを硬めにして打ってみていただきたい。

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最終更新:11/9(土) 15:40
みんなのゴルフダイジェスト

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