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CHABOの人間性が伝わってくる、いぶし銀の名盤『My R&R』

11/9(土) 18:11配信

OKMusic

OKMusicで好評連載中の『これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!』のアーカイブス。今回は今もなお日本のロックシーンに影響を与え続ける仲井戸“CHABO”麗市のソロワークから、1999年に発表された『My R&R』を取り上げる。
※本稿は2015年に掲載

ソロ、バンド、ユニットと柔軟に活動

CHABOのようにソロ、バンド、ユニットそれぞれにおいて活動し、それらがしっかりとリスナー、オーディエンスの支持を得ることができたギタリストは邦楽では極めて珍しいケースなのではないかと思う。ヴォーカリストならわりといる。それこそ盟友、故・忌野清志郎はRCサクセションをはじめ、ザ・タイマーズやラフィータフィーなどのバンドのほか(公式にはザ・タイマーズのヴォーカリストは清志郎ではなく“ZERRY”だが)、ソロや数々のユニットで活動していたし、奥田民生あたりもあらゆるスタイルで登場する度に話題となってきた。

だが、ギタリストで…と考えると、CHABOの他にはCharくらいではないだろうか。布袋寅泰や松本孝弘も人気と実力を兼ね備えた日本人ギタリストだが、そのキャリアとスタイルの多彩さでは氏には及ばないだろう。もしかすると、このCHABOのような精力的な活動歴を持ったギタリストは邦楽シーンのみならず、洋楽を含めてもなかなか見当たらないのかもしれない。古井戸はフォークデュオ、RCサクセションではキース・リチャーズを彷彿させるプレイを展開し、麗蘭ではブルースを、さらにはソロ活動においてはギターを置いてポエトリー・リーディング(詩の朗読)を行なうこともある。

そんな仲井戸“CHABO”麗市ゆえに、“これ1枚!”を挙げるのは至難の業だ。古井戸、RCサクセションはそもそも作品が多すぎるし、麗蘭はオリジナルアルバムこそ2枚だが、麗蘭の場合、ライヴアルバムもこのユニットの重要作なので、それを含めると、これまた結構な枚数がある。まぁ、何よりバンド、ユニットの作品は、RCサクセションであればやはり忌野清志郎のカラーも色濃いし、古井戸なら加奈崎芳太郎との、麗蘭なら土屋公平との共作であるから、個人の作品ではないので、仲井戸“CHABO”麗市のアルバムとなると、本来ソロ名義からチョイスすべき。と考えても、これもまたライヴ盤を含めると数が多い上、リリース時期も幅広いので1枚に絞るのは正直言ってなかなか難しい。よって、異論のあるファンも少なくないだろうが、本稿では独断で1999年発表の『My R&R』を推すことにする。

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最終更新:11/9(土) 18:11
OKMusic

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