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合言葉は「やったらいいやん!」岡山・美作の「棚田再生」に世界も注目

11/9(土) 13:10配信

TOKYO FM+

吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。11月2日(土)の放送では、前回に引き続き、岡山県美作市の「棚田の再生」を特集。棚田の再生に取り組んでいるNPO法人「英田上山棚田団」代表理事の井上寿美さん、そして、「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」の活動に取り組む住友ゴム工業株式会社 リテール部部長の志賀美也さんにお話を伺いました。

世界に注目される「棚田」が岡山県にあるんです。それは、美作市の上山地区。千年の歴史を誇る広大な棚田も過疎化が進み、一度は姿を消してしまいました。

“もう一度、あの風景を取り戻したい!”という想いのもと、移住者と地元の方々が一緒になって再生に取り組んでいます。

「英田上山棚田団」のメンバーの1人、水柿大地さんは「共同作業すると、仲良くなるじゃないですか? 移住者同士、さらには地域の方々が“つながる”という意味で、農業の存在は大きいですね。

農業だけで食べていくのは難しくても、農業に加え、医療や福祉、デザインや木工など皆さん自分の得意なことを持っている人が来ているんです。いろいろな得意なことを持った人同士が、農業を通じてつながっているということに意味があると思います。『農業』という共同作業を通じて生まれるのは、“チームワーク”です」と語ります。

これまでに息を吹き返した棚田は、かつての4分の1。先はまだまだ長いとはいえ、過疎化した地域に若い移住者が絶えないと、海外からも注目されています。

「英田上山棚田団」代表理事をつとめる井上さんは、「『棚田の再生をがんばるぜー!』で終わりではないんですね。地域のおじいちゃんおばあちゃんと農業を通して交流しながら、ずっと楽しく暮らせるにはどうすればいいか……そういうことをみんなで考えています。

棚田を通じて米づくりをしたら、それを“商品化してブランディングしたい”と言うメンバーもいます。また、植物に詳しいメンバーはハーブティーをつくっています。医療に強いメンバーもいます。“地域をなんとかしたい”ということではなく、いかに楽しく、それぞれの得意なことを暮らしのなかで活かせるのか。そう考えているんです」と言います。

「私の場合も、農業をしたい気持ちだけではありません。冬の間、間伐をしたら、そこで出た木材で製品をつくっています。棚田と地域を通じて、自分たちがおもしろいと思うことをやっています。

今年も新しいメンバーが3人移住してきました。1人は『狩猟がしたい』と言って、ビーフジャーキーならぬイノシシジャーキーをつくろうとしています。1人は『染物がしたい』と言って、先日、藍染体験をしました。どんどん新しい人が入ってきて、その人たちがここで新しくて楽しいことを広げていってくれている感じですね。

1人だと楽しさは半減しますが、仲間と一緒にやるから楽しさは倍増します。この場所に移住した方だけでなく、全国各地に仲間がいることを幸せだなと思っています」

それぞれに得意なことを持った人同士が、“棚田の再生”という共同作業でつながりあって、過疎化した地域に、これまでにない“いくつもの新しい産業”が生まれているんですね。

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最終更新:11/9(土) 13:30
TOKYO FM+

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