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宇高航路廃止見通し、衝撃広がる 玉野、高松市で市民、利用者ら

11/9(土) 23:50配信

山陽新聞デジタル

 「一つの歴史が終わる」―。宇野港(玉野市)と高松港(高松市)を結ぶ宇高航路が廃止される見通しが伝えられた9日、両市の市民や利用者らに衝撃が広がった。

 宇高航路とともに発展してきた玉野、高松市。宇野港に近い築港商店街の副会長・福原弘義さん(64)=玉野市築港=は「急で驚いた。子どもの頃からフェリーがあるのが当たり前だった。街のシンボルが無くなるのは残念」と話した。

 高松港周辺を散策していた男性(83)も「瀬戸大橋開通以前、高松港が船でにぎわい、海の銀座と呼ばれていたのを思い出す」と惜しんだ。

 瀬戸大橋の開通などにより、便数も利用者も減ったとはいえ、宇高航路には生活の足などとして根強い利用者がいる。宇野港で乗船待ちしていた会社員男性(47)=高松市=は毎週、単身赴任先の岡山市と自宅の間をフェリーで往復している。瀬戸大橋を通行できない小型バイクで瀬戸内海を渡るためで「何としても維持してほしい」と訴えた。

 一方で、冷静な受け止めも聞かれた。高松港からトラックで乗り込んだ運転手男性(68)=香川県三木町=は「便数減で使いにくくなっていた。廃止は仕方ないと思う」。

 2015年度以降、地元の岡山、香川県と玉野、高松市は宇高航路維持のために助成を続けてきた。伊原木隆太岡山県知事は「まだ正確に情報を把握できていない。県としては現時点ではコメントできない」と述べた。

最終更新:11/9(土) 23:50
山陽新聞デジタル

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