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台風被災の大型店、再開遠く 半数が休業 栃木の商業集積地 

11/9(土) 12:36配信

下野新聞SOON

 台風19号で広範囲が浸水した栃木市大平町下皆川・富田地区で、商業集積地の大型店などが営業を再開できずにいる。商品や資材、機材、建物が被災し、約20店舗のうち家電量販店やホームセンター、スーパーなど約10店舗が8日現在、休業中だ。再開の見通しが立たない店舗もある。店側は「お客さまにご迷惑をお掛けし申し訳ない」。台風被害から間もなく1カ月がたつ。途絶えたにぎわいに住民からは「いつ復旧するのか心配」との声も出ている。

 8日午後。県道富田バイパス(通称)脇の看板に、大きく「休業中」の文字が浮かぶ。家電量販店のケーズデンキ栃木大平店。広大な駐車場はがらんとしたまま。店舗前には廃棄する冷蔵庫などが大量に並ぶ。

 「商品は水没して全損です」。同社担当者は嘆く。

 永野川の決壊で店内は1メートル以上浸水した。冷蔵庫などが水に浮いた状態だったという。商品は全て店外に運び出し、廃棄している。電気系統が復旧せず、再開の見通しは立っていない。

 永野川に近いカインズ大平店などの敷地はフェンスで囲われた状態。同社広報室によると、浸水でほとんどの商品が水に漬かった。泥などをかき出し、清掃作業に追われ、床の張り替えも必要という。担当者は「お客さまにご迷惑をお掛けしている。できるだけ早く再開したい」と話す。

 オートアールズ大平モール店は、タイヤ交換の関連機材が浸水で使用できなくなった。ベイシア大平モール店も浸水で全ての冷蔵・冷凍ケースが使えなくなり、建物も損壊したという。年内の営業再開を目標に復旧作業を急ぐ。

 同じ地域で営業を再開した店舗もある。ヨークベニマル大平町店は浸水したものの、台風の最接近から2日後の10月14日、通常営業に戻った。カワチ薬品大平店も同24日から営業を再開した。しかし、周辺をともした店の明かりは半数が消えたままだ。地元では撤退を心配する声もある。

 休業中の店を買い物で利用していた同市大平町伯仲、自営業五十嵐幸男(いがらしゆきお)さん(54)は「あれだけにぎわっていた所がこんだけ被災して、夜も真っ暗だ。地元としては寂しい。ぜひ復旧してほしい」と話した。

最終更新:11/9(土) 12:36
下野新聞SOON

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