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首位陥落も、カシマに響いた大声援…内田篤人「サポーターも分かっているのかな」

11/9(土) 17:34配信

ゲキサカ

[11.9 J1第31節 鹿島0-2川崎F カシマ]

 ホームでの敗戦により首位から3位に転落した鹿島アントラーズだったが、カシマに集まったサポーターは大声援で選手たちを見送った。大ブーイングが飛んだ前回の川崎F戦(△1-1)後とは対照的な光景。2試合ぶりに先発したDF内田篤人は「残り3つの大事さは、選手もだけどサポーターも分かっているのかな」としみじみ語った。

 開幕節で昇格組の大分にホームで敗れ、スタートダッシュに失敗した今季の鹿島。第2節の川崎F戦では敵地で1-1のドローゲームを演じたものの、一部のサポーターからは大ブーイングが向けられた。「納得がいかなかった」という内田は客席に詰め寄り、そこから口論に発展。2戦勝ちなしという結果だけでなく、後味の悪い一戦となった。

「平日に応援に来てくれる、Jリーグを見てくれる、サッカーを見てくれる、それは本当にありがたい。ただ、アウェー(で相手)のサポーターが見ている中で、自分たちのサポーターにブーイングをされるというのは『鹿島うまくいっていないんだな』と思われても仕方ない。そこは隠してでも次に向かわないといけない。選手だけではなくサポーターも」。内田は前回の試合後、そう理由を明かしていた。

 そこから復調した鹿島はこの日、リーグ2度目の川崎F戦を首位の立場で迎えた。しかし、ホームで多くの決定機を作り出したが、セットプレーとカウンターで2失点。0-2で敗れ、一気に3位に転落した。それでもサポーターの態度は前回と違った。選手がピッチを後にするまで、普段は試合中に使うコールも織り交ぜながら「まだ終わっていない」というメッセージを送り続けた。

「試合前からここに入ってくる雰囲気作ってくれたし、残り3つという大事さは選手もだけどサポーターもわかっているのかな」。スタンドからの思いをそのように慮った内田はJ1第29節の松本戦後に起きた、練習場での出来事を明かした。松本戦ではMF土居聖真がサポーターと口論に発展したが、対話により雪解けに至ったエピソードだった。

「聖真がどういう話をしたかは知らないけど、俺は『監督も今まで代わって来て、選手も替わって、今年は会社も変わった。でも変わらないものはサポーターなんだよ』という話をした。ずっとサポーターは変わらないもの。『もちろん負けたら言い合うみたいなのもアリだし、こうやって応援してくれるのもアリ。そういう反応というのは、いつも見てますよ』とね」。

 あの日の対話がどれほどサポーターに影響を与え、この日の大声援に影響したかは完全には定かではない。ただ、前回の川崎F戦の後に「もういっこレベルの高い話かもしれないけど、そういう関係性を築いていきたい。笑いながら話せる代表者がいてくれてもいい」という願いを口にしていた内田にとって、望んでいた対話だったのであろう。

 だからこそ「最後にどこにいるかが大事」という残り3試合を見据え、内田は力強く語る。「残りの試合頑張ろうぜって意味を込めて声援を送ってくれたと思うので、それをムダにしないように。そこが大事」。首位のFC東京とは勝ち点3差。「上といくつ?みっつ? 残り3試合でしょ、あるでしょ全然」。頼れる主将に導かれし常勝軍団はまだ、何も失ってはいない。

最終更新:11/9(土) 18:35
ゲキサカ

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