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有志連合が正式に始動するも~戦争になることはない米とイランの関係

11/10(日) 11:40配信

ニッポン放送

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月8日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。アメリカ軍主導の有志連合による「センチネル作戦」が正式に始動したニュースについて解説した。

アメリカ主導の有志連合によるホルムズ海峡の警備が正式に始動

中東の原油輸送の要衝、ホルムズ海峡などの安全確保を目的とするアメリカ軍主導の有志連合による「センチネル(番人)作戦」が7日、正式に始動した。この作戦にはアメリカに加え、イギリス、オーストラリア、サウジアラビアなど合わせて7ヵ国が参加を表明。各国が要員や軍艦を派遣し、ホルムズ海峡やバベルマンデブ海峡、オマーン湾などを通る船舶の警備に当たる。なお、日本は参加を見送り、自衛隊を独自に派遣する方向で検討を進めている。

飯田)バーレーンにある、アメリカ海軍第5艦隊司令部で式典が行われたということです。

アメリカが核合意から抜けたことで面子がつぶれたロウハニ大統領

宮家)そもそもイラン情勢がなぜこんなことになったのか、おさらいしたいと思います。イランの核合意ができましたが、イランはずっと合意は嫌がっていました。しかし欧米が圧力をかけて、国連安保理の常任理事国にドイツが入り、交渉してようやくできた妥協の産物が、あの核合意なのです。けれど、イランが抵抗したのだから、完全な合意ができるわけがない。それでもいままで関係国は我慢して合意を維持して来たのに、今回アメリカが抜けてしまった。アメリカは戦争をするために抜けたというより、この合意は不完全だからもっと厳しい内容、すなわちイランが核兵器を未来永劫、絶対に作れないような厳しい制限を課すことを考えているのでしょう。圧力をかけたら、イランも再交渉に応じるのではないかという期待があったのかもしれない。しかしイランからすれば、改革派と言われているロウハニさんが上手くまとめたつもりの合意だったけれど、アメリカが抜けてしまったわけで、彼の面子は丸つぶれです。イラン国内には「核兵器を作れる能力は握っておきたい」というグループが必ずいますから、内部が割れているのです。いまの状況は、アメリカは現行の合意をまず潰そうと思っているから、こうやって徹底的に圧力をかける。その一環がこの有志連合なのです。イランも抵抗している、そして国内も割れている。これが現状です。

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最終更新:11/10(日) 11:40
ニッポン放送

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