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田中大貴が『ドミネイト』するアルバルク東京、危なげない試合運びで琉球に快勝

11/10(日) 10:30配信

バスケット・カウント

「ギアの上げ方はすごかった」、田中大貴の働き

文=鈴木栄一 写真=鈴木栄一、B.LEAGUE



11月9日、アルバルク東京がホームで琉球ゴールデンキングスと対戦。いつも通りのタフな守備に加え、3ポイントシュート28本中12本成功と長距離砲を沈め79-66で危なげなく勝利した。

第1クォーター、A東京は田中大貴がゴール下への果敢なドライブに加え、アレックス・カーク、竹内譲次の両ビッグマンによる3ポイントシュート成功など、内と外をバランス良く攻めて先手を奪う。

第2クォーターに入っても前半だけで17得点と大暴れの田中が引き続き攻守に渡ってチームを牽引。安藤誓哉も前半で10得点と日本代表ガード陣の活躍で確実に加点していく。一方の琉球はこのクォーターだけで7ターンオーバーと拙攻が目立ち、A東京の13点リードで試合を折り返す。

後半、琉球も26得点、6オフェンスリバウンドのジャック・クーリーがゴール下で奮闘して追い上げを図る。しかし、A東京は正中岳城が後半だけで3ポイントシュート3本中3本成功と要所で得点。ベテランのいぶし銀の活躍もあって、大半の時間で2桁リードをキープする危なげない試合運びで押し切った。

ともにリーグ有数のフィジカルの激しさを持ち味とするが、A東京が立ち上がりにおいて、この部分で優位に立ち流れを引き寄せたのは大きな勝因の一つ。その立役者は田中大貴であり、琉球の佐々宜央ヘッドコーチは試合後このように振り返っている。

「田中のギアの上げ方はすごかったです。最初、彼にドライブで積極果敢に行かれてしまったことで、チーム全体のギアも上げさせてしまいました。僕たちも受け身ではなかったですが、アルバルクさんによりアグレッシブさがあって、そこで負けてしまいました」

「正しい判断をずっとできるようにと考えています」

田中大貴は「自分のやることはこれまでと大きく変わらない。それをどれだけ高いレベルでやれるのか」と、いつも通りのプレーを心がけたと言う。その中で変化があるとすれば、これまで以上の存在感を見せたいという向上心だ。「過去2年間と同じスタイルなので、相手もこちらが何をやってくるのか分かっています。それをどうやって打開して崩していくのかにモチベーションを感じます」

そこには今夏のワールドカップで、世界を相手に戦うにはさらなるレベルアップが不可欠と痛感。だからこそ「国内では試合をドミネイトする。それが今シーズンの自分のチャレンジ」という思いがある。

では、田中にとって『ドミネイト』(支配)するとは、どんな状態なのか。スコアラーだったら1試合30点、40点など分かりやすいが、田中はそういうタイプの選手ではない。「言葉で表現するのは難しいですが、チームのオフェンスを組み立てる、点数を取ることがすべてではなく、相手を引きつけてビッグマンにパスを送って気持ち良くシュートを打たせる。このような細かなところも含めて、正しい判断をずっとできるようにと考えています」とのイメージを明かす。

現在、A東京はケガ人が続出し、この試合も8人でのローテーションを余儀なくされている。その結果、田中のプレータイムも伸びており、「出場時間が20分台の後半と、30分以上では違うところはあります」と、少なからず影響はある。しかし、この状況も田中は成長できるチャンスととらえる。「ワールドカップが終わってよりタフにならないといけないと感じた中で、今これが自分に与えられた試練。出場時間が増える時、キツい試合が続く時でもしっかり力を発揮できれば、もう一つ上のレベルに行けます」

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最終更新:11/10(日) 10:35
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