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【ラグビー】武器はタックルと声。法政大学・7番の山下憲太、敗戦の中で光る。

11/10(日) 10:59配信

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

 白いキャップは攻守両面でよく前に出た。
 15-46。法大は東海大に8トライを許して完敗するも、後半に3トライを奪う。スクラムを押したり、サポートプレーからトライを奪ったり。勝者を上回る局面や時間帯もあった。
 その中で背番号7、3年生のFL山下憲太も劣勢に埋もれず、自身の持ち味をよく発揮した。

 東海大戦は1年生のとき以来の出場だった。
「2年前は体力的にもやられ、外国人留学生のパワーに歯が立たなかった。今年は、そのときの思いをぶつけようとプレーしましたが、気負うことなくプレーできました。ところどころ、自分らしくやれたと思います」
 攻撃時、相手が揃っているところに突っ込んだ時に戻されたことは反省も、「もっと力強くなる」と進化を誓う。

 長崎・海星高校出身。友人に誘われ小学校4年時、ばってんヤングラガーズでラグビーをはじめた。
 もともとCTBも、得意なのはパスよりタックル。中2のときにLOにポジションチェンジし、高校入学時からFLになった。
 高校2年時に県選抜に入り、3年時に高校日本代表候補になるも花園出場は叶わず。高校の監督の勧めで法大に進学した。

 周囲に全国の強豪校出身者や花園経験者が大勢いる中でルーキーイヤーから試合出場機会を得たのは、負けん気の強さからだ。
「肩書きとか出身校とか気にしません。ハングリーに取り組んだから(試合に出る)結果を得られたと思っています」と自己分析する。

 そう語る一方で、他から学ぶ姿勢も持っている。
 逆サイドのFL吉永純也は、今年に入って豪州留学を経て、以前以上にセンスを高めた同期だ。
「(強豪・東福岡高校出身の)純也のことは高校時代から知っていて、プレーを見ていました。当時から、ああいうプレーをするFLと組みたいな、と思っていました。それが実現して嬉しいですね」

 そのパートナーとは、1年時から6番=吉永、7番=山下のジャージーを着てきたから、「いまは自分が基本的に左(6番の位置に)に入りますが背番号はそのまま」と言う。
 試合中もコミュニケーションを取りながら、互いの役割を変ながらプレーする。この日の東海大戦でも、どちらがボールキャリーをおこなうかなど、状況を見て判断を変えた。

 東海大戦の結果も含め、チームの今季の通算成績は2勝3敗。負けが先行してしまった。
 決して悪くない個々の力を勝利に結びつけたい。そのためのキーワードを、山下は「一体感」と言った。
「いまチームは、拓大戦でケガをしてしまったキャプテン(FB井上拓)のために戦っています。いつも全体を鼓舞してくれるキャプテンを思う気持ちがひとつになれば、もっとやれる」

 自身に求められているものを、「流れを変えるプレー」と理解しているから、相手を押し戻すタックルを意識し、仲間を元気づける声を常に出す。
「相手がボールを持った瞬間に入るタックルを、もっとしたい。具体的な指示の声はあまりできませんが、みんなを鼓舞する声は出し続けます」

 好きなプレーヤーは、オーストラリア代表主将でFLのマイケル・フーパー。憧れの人のようにとことん走り続け、相手を追う。
 チームの勝利のため。仲間のため。

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