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4連勝で2位浮上の横浜F・マリノスがV本命視される理由とは

11/10(日) 6:09配信

THE PAGE

 しかし、選手たちから畏敬の念とともに「ボス」と呼ばれるポステコグルー監督は信念を変えず、選手たちも未知のスタイルを具現化させようと前を向き続けた。リーグ最多の総得点60をあげ、総失点を37に減らしたいま現在のマリノスは、文字通り「継続は力なり」を象徴している。

「去年は苦しい時期もあって、ボスのサッカーをなかなか表現することができなかった。2年目を迎えてチーム全体の共通理解もできてきたし、正しいポジショニングというか、どのポジションにいれば相手に嫌がられるのか、ということも試合中に考えられるようになった」

 仲川の言葉は見ている側を興奮させるサッカーに、勝てるサッカーが現在進行形で融合されつつあるマリノスの現状を物語っている。ゴール数をJ1得点ランキングでトップに2差の3位タイ、日本人選手では1位となる13に伸ばした仲川は、こんな言葉を紡ぐことも忘れなかった。

「相手を徹底して圧倒して、なおかつ勝利するボスのサッカーを全員が信じて、実践できていることが強さの要因だと思う。内容に結果も伴ってくれば、やっぱり選手一人ひとりの自信と成長にもつながるし、いま現在のいい雰囲気にもつながっているんじゃないかと思う」

 ボールを保持するために、前線から猛然とプレスをかけ続ける。後半25分に4点目となるPKを決め、得点ランキングの単独トップを守ったMFマルコス・ジュニオールは後半39分に、足をつらせて交代した。チーム全体に献身的なハードワークの意識が浸透している証でもある。
 もっとも、マイボールになったからといって、ポゼッションを高めていくつもりも毛頭ない。仲川が「攻撃的なポジションの選手は自由というか、自分たちのよさを出そう、とボスからは言われている」と明かすように、個の強さとコンビネーションを駆使してとにかく攻めまくる。
 コンサドーレ戦で放ったシュートは21本。そのうちマルコスが2本、仲川が3本、エリキが5本、無得点だったマテウスが7本と前線の4人によるシュートが17本を占めた。日本代表に選出されたFW鈴木武蔵に2点を決められたが、ならばもっと取ればいい、と絶対に守りには入らなかった。
 シーズンを戦いながら指揮官のスタイルがさらに浸透した結果として、終盤戦にきて引き分けひとつをはさんで3連勝と4連勝をマーク。同時間帯の試合で川崎フロンターレに敗れたアントラーズを抜き去り、ジュビロ磐田に勝利したFC東京に勝ち点でわずか1ポイント差の2位につけた。
 今後のスケジュールを見れば松本山雅FC、フロンターレに続いて、12月7日の最終節にはホームの日産スタジアムでFC東京戦が組まれている。ともに勝ち進めば直接対決で雌雄を決する、運命に導かれたかのような、選手たちやファン・サポーターの身も心も痺れさせる舞台が訪れる。

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最終更新:11/11(月) 18:33
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