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フェイスブックの内部文書が大量に公開される…個人データ、ライバル企業、開発業者の扱いが明らかに

11/11(月) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

11月6日(現地時間)、数千ページにも及ぶフェイスブックの内部文書が公開され、同社がユーザーデータからどのように利益を得ていたか、またライバル企業にどう戦っていたのか、明らかになっている。

この内部文書は、フェイスブックとアプリ開発業者の訴訟のために集められた情報が、後に流出したもの。

フェイスブックは公開された文書に関し、同社の活動を公平に示すものではないと、激しく反発した。

この、かつてない規模の情報流出に関し、知っておくべき重要なポイントをまとめた。

およそ4000ページに及ぶ、機密とされていたフェイスブックの内部文書が公開され、ソーシャルネットワーキングの巨人の内幕にかつてないほどの光が当てられている。

11月6日、調査報道記者のダンカン・キャンベル(Duncan Campbell)氏は、2010年代初期以降のフェイスブックにおける膨大な社内eメール、報告書、その他の重要な文書を公開した。これは同社がプライバシーを内部でどのように扱っていたのか、開発業者とどのような関係にあったのか、そしてユーザーのデータをどのように取り扱っていたのかを詳細に示すものだ。

文書は元々、スタートアップのSix4Threeが起こした訴訟の資料として取りまとめられた。ビキニ姿の画像を検索できるフェイスブックアプリを開発したSix4Threeは、開発者用プラットフォームから締め出されたことで、フェイスブックに対して訴訟を起こしていた。この文書は公開されないことになっていたが、結局流出した。

いくつかの文書は11月6日以前の段階で、すでに公開されていた。イギリス下院のデジタル・文化・メディア・スポーツ(DCMS)特別委員会は、Six4Three創業者のテッド・クレイマー(Ted Kramer)氏がイギリスを訪れた際に押収したフェイスブックの内部文書を250ページに編集して2018年12月に公開した。

内部文書の全容を公開する何カ月も前に、キャンベル氏はNBCニュースなど複数のメディアのジャーナリストと文書を共有し、それに基づいたいくつかの記事が公開された(2019年2月、DCMSがこの件に関する最終レポートをに公開した同じ日に、文書が匿名の発信者からキャンベル氏に送られてきたという)。

フェイスブックは公開された文書に関し、同社の活動を公平に示すものではないと、激しく反発してきた。同社の広報担当者はeメールを通してBusiness Insiderに次のように述べた。

「これらの古い文書は、フェイスブックに対抗する意図を持った者によって、文脈を無視して取り出され、アメリカの法律に反して公開されたものだ」

Business Insiderではこの文書を詳細に読み込み、分析結果を発表する予定だ。

これまでにリーク情報によるレポートを含む、内部文書によって明らかとなった重要なポイントを以下にまとめた。

フェイスブックは、YouTubeやツイッター、アマゾンといったライバルの発展を妨げるために、ユーザーデータをコントロールする力を駆使した。同社は、攻撃的な行動でライバル企業がデータへアクセスするのをブロックし、同社の関連企業に恩恵をもたらしたとされる。そしてその行動について、表向きにはユーザーのプライバシーを守るために欠かせないとしていた。

フェイスブック幹部は、データポリシー「Switcharoo Plan」の実行をひそかに計画していた。「フェイスブックは2012年から、アプリ開発者によるユーザーデータへのアクセスをブロックし始めた。ライバルとなりうる企業を妨害するためだ。一方で、この動きはユーザーのプライバシーを守るために重要だと喧伝した」と、ロイターは11月6日、流出した文書を引用しながら報じた。

フェイスブックは、ユーザーデータへのアクセスに対し、企業に料金を課すことを検討していた。2018年の末に流出した文書によると、同社は2012年から2014年にかけて、ユーザーデータにアクセスする企業から、料金を徴収することを検討していた(結局、計画通りにはいかなかった)。

フェイスブックは、2014年から2015年にかけて開発者用プラットフォームを閉鎖した後でさえ、ユーザーデータへのより広範囲なアクセスが許可される特定の企業をホワイトリストに登録した。「ユーザーの許可が得られているのか、フェイスブックがホワイトリストに登録する企業をどのようにして決めたのかといったことは、まだ明らかになっていない」とTechCrunchが2018年12月に報じた。

フェイスブックは、Androidユーザーの居場所を追跡することを計画していた。Computer Weeklyは2019年2月、文書を引用しながら「フェイスブックは、Androidアプリでユーザーの居場所を追跡し、広告主が政治広告を送信したり、独身の人をデートサイトに招待したりできるようにしようと検討していた」と報じた。

流出した文書は、フェイスブックの内部文書が約4000ページ、訴訟の証拠書類が約3000ページ、その他の法的文書が数百ページとなっている。

[原文:Facebook fought to keep a trove of thousands of explosive internal documents and emails secret. They were just published online in full.]

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

Rob Price

最終更新:11/11(月) 8:10
BUSINESS INSIDER JAPAN

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