ここから本文です

【大相撲九州場所】横綱・鶴竜が大失態「初日ドタキャン不戦敗」のナゼ

11/11(月) 11:57配信

東スポWeb

 横綱鶴竜(34=陸奥)の「大失態」が角界内に波紋を広げている。大相撲九州場所初日(10日、福岡国際センター)に持病の腰痛を再発させて当日になって取組を“ドタキャン”したが、横綱が初日を休場して不戦敗となるのは史上3例目。そのうちの2度は鶴竜で、唯一無二の不名誉記録となった。横綱らしからぬ不始末は、なぜ起きたのか。その背景を追跡した。

 鶴竜は九州場所初日の10日午前、日本相撲協会に「腰椎すべり症再発で14日間程度の安静療養が必要」との診断書を提出して休場した。師匠の陸奥親方(60=元大関霧島)によると、当日の朝稽古で四股を踏んだ際に持病を抱える腰に痛みを訴えたという。同親方は「かなり痛がっていた。次の場所もあるし、無理はさせられない。残念」と苦渋の表情を浮かべた。

 本場所の初日を休場する力士は、審判部が初日の2日前に開く取組編成会議までに休場を届け出る必要がある。取組編成後に休場すれば、大事な初日の取組に「穴」をあけることになるからだ。実際、今回の鶴竜の“ドタキャン”で新小結朝乃山(25=高砂)との結びの一番が消滅。大勢のファンを失望させることになった。

 横綱の初日の休場は1954年5月場所の吉葉山、2015年3月場所の鶴竜に続く3例目(1場所15日制以降)。2度目の失態を演じた横綱は鶴竜が初めてだが、今回の不始末の裏側では何があったのか。

 鶴竜の師匠だった井筒親方(元関脇逆鉾)は9月の秋場所中に58歳で死去。今回は陸奥部屋に移籍して迎える初めての本場所だった。新たに師匠となった陸奥親方は今場所前の鶴竜の調整方法について「本人の負担になってはいけないから(細かい指導は)言わないようにしていた。横綱だから、自分でやることは分かっている」と最大限に配慮し、本人に一任していた。一方で、鶴竜に近い関係者は「新しい部屋で結果を出したい気持ちが強すぎたのかもしれない」と横綱の胸の内を推察する。

 福岡入り後の鶴竜は精力的に出稽古を敢行。腰に違和感を覚える中で関取衆と相撲を取った日もあったという。八角理事長(56=元横綱北勝海)は、鶴竜の休場について「申し訳ない」とファンに向けて謝罪した上で「年齢的にも疲れを取りながら稽古をしないと。(疲労が)いっぺんに出た。腰はすべてに影響する要。(稽古を)詰めてやると、こういう結果になる。仕上げ方が急すぎたのでは」と指摘した。

 今回は鶴竜の気持ちが空回りしてしまったということなのか…。いずれにせよ、来年の初場所(1月12日初日、東京・両国国技館)こそは結果を残したいところだ。

最終更新:11/11(月) 11:59
東スポWeb

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事