ここから本文です

L字型タップでコンセント問題解決 普通席搭乗記・JAL A350

11/11(月) 23:15配信

Aviation Wire

 9月1日に就航した日本航空(JAL/JL、9201)のエアバスA350-900型機。前回はクラスJに搭乗した際に感じたこととして、シートは快適ながら、テーブルでノートパソコンを使う場合は安定性が気になる点と、その対処例を挙げた。

【JALのA350普通席】

 今回は普通席に乗った際に感じた点を取り上げるが、就航前の試験飛行に同乗した際に気になった点の対処方法をまとめることにした。この時に気になったのは、電源コンセントの位置だ。一方で、コンセントの位置以外で気になった点は特になく、座り心地は快適だった。

◆映画の続きが見られる個人用画面

 A350は機内が静かだ。JALの場合、全クラス全席に電源コンセントと充電用USB端子、個人用モニターを備え、機内インターネット接続「JAL Wi-Fiサービス」は従来と同じく無料提供。出発して地上走行を開始してから、着陸後に駐機場へ到着するまで利用できるようになった。映画などのビデオコンテンツは、途中で視聴を中断しても画面に表示される8桁の数字「レジュームコード」を入力すれば、次回搭乗時に続きを楽しめる。

 また、機体カメラの映像も従来からある機体前方に加え、エアバス機で採用が多い垂直尾翼からの映像も見られる。実際、9月1日の初便やその後乗った機内では、カメラ映像を見ている人がかなり多い印象を受けた。

 そして、普通席のシートはクラスJと同じ独レカロ製。シートピッチは31インチ(約79センチ)、座席幅は41から44センチで、10.0インチの個人用モニターを備える。ヘッドレストは位置調節が細かくできるものを採用しており。電源コンセントは前席の上側、充電用USB端子はモニター下と、使いやすい位置に配置してある。

 しかし、この電源コンセントの位置がノートパソコンを充電しながら使う場合には問題になると試験飛行に乗った際に感じ、「JAL A350唯一の弱点を探る 訓練飛行同乗で見えた良かった点・残念な点」という記事を載せた。静粛性や快適性が高いだけに、目玉のひとつである電源コンセントの使い勝手が気になったのだ。普通席の乗り心地はこちらをご覧いただくとして、コンセントを使いやすくする方法を考え、実際に試してみた。

◆L字型タップでコンセント問題解決

 私は13インチのMacBook Proを使っており、付属の電源アダプターはコンセントに直接挿すのではなく、電源ケーブルを介して使っている。普通席のコンセントは、ちょうどノートパソコンのモニターと干渉する位置にあり、そのまま使うとモニターが直立した状態になってしまい、ほぼ画面が見えない。ノートパソコンをかなりテーブル前側に置くか、コンセントを使わないようにするか、テーブルを使わずひざに置くといった使い方をしないと、仕事をするのは厳しい状態だった。

 せっかく機内でもノートパソコンを充電しながら仕事ができる環境が整ったのに、コンセントを使わないというのはもったいない話だ。A350の普通席で唯一不満だったのが、このノートパソコンを充電しながら使いにくい点だった。

 では、どうすれば充電しながらノートパソコンを使えるのだろうか。もし電源ケーブルが下向きになっていれば、ノートパソコンと干渉しないのではないかと考え、L字型に挿せるパナソニックの「ローリングタップ WH2129BP」というものを家電量販店ビックカメラで購入した。

 このL字型タップを使うと、電源ケーブルがコンセントから下向きにはわせられるようになった。これでノートパソコンをテーブル上で開いても問題なく仕事をすることができた。

 そして、個体差はあるかもしれないが、私が購入したL字型タップは自席の電源コンセントに挿してもぐらつきがなく、安定して電源ケーブルを挿すことができた。飛行機の電源コンセントは、日本の「Aタイプ」では不安定でケーブルが抜けやすいことが多く、フランスなどで使われている「Cタイプ」に変換したほうがストレスなく使えるケースがあるが、少なくとも私のL字型タップはCタイプに変換する必要がないほど安定して使用できた。

 では、普通席やエコノミークラスの電源コンセントは、どこにあると使いやすいのだろうか。確かにこれまで主流だった足もとのコンセントは挿しずらく、JALのA350のシートはこの問題点を解決していた。

 私が現時点でベストだと感じているのは、今年乗ったアラスカ航空(ASA/AS)のボーイング737-900ERのシートだ。シートポケットそばにコンセントがあり、テーブルを出した状態ではテーブル下にコンセントが位置するようになっていた。この位置だとノートパソコンを使いながら充電できる。しかも電源ケーブルを挿しやすい。

 では、このアラスカ航空のシートがベストかと言えば、今度はシートポケットを多用する人にとってコンセントが邪魔になる可能性がある。

 誰もが満足するシートを開発するのは難しいというより困難だ。特に場所が限られるエコノミークラスのシートは、ファーストやビジネスとは違った難しさがある。今回搭乗記を書いたA350のクラスJも普通席も、機内環境やシートの座り心地は満足だった。しかし、テーブルや電源コンセントという、すべての人が使わない環境には気になる点があり、その対応策も含めて取り上げた。

 しかし、もっとも効果がある対応策は、機内では仕事をせず、自分の時間を過ごすことだ。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:11/11(月) 23:15
Aviation Wire

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事