ここから本文です

ワイン、宇宙へ。エージングの変化を研究するために

11/11(月) 19:00配信

ギズモード・ジャパン

ワインよ、美味しくなって帰ってきておくれ。

先日、12本のボルドーワインがロケットに積み込まれバージニア州から打ち上げられました。打ち上げられた物資の中にはワインだけでなく、チョコレートチップクッキーを焼くためのオーブンも含まれていたみたいです。

宇宙ワイン誕生

宇宙ステーションに送られたワインは乗組員たちへのクリスマスディナーのためではなく、宇宙空間における環境が、ワインにどのようなエージングの影響を与えるかについて研究するためとのこと。Space Cargo unlimitedによるこのプロジェクトには複数の大学が参加していて、フランスのボルドー大学内のブドウ・ワイン学科研究所も含まれています。

宇宙ステーションに送られたワインは摂氏18度の環境下で1年間熟成された後、地球に戻り同じ温度で熟成されたワインとエージングの比較が行なわれるとのこと。実はワインが宇宙へ打ち上げられたのはこれが初めてではありません。1985年にもワインが宇宙へ打ち上げられ、2015年に地球へ戻ってきています。

それにしてもなぜ、宇宙へ?

NASAによると、宇宙に打ち上げられたワインはComplex Microbiological SystemやCommuBioSと呼ばれる特殊なケースに保存されるとのこと。科学者たちは無重力と宇宙放射線がワインのポリフェノール、結晶、渋みなどの変化にどのような影響を与えるかについて研究するそうです。この研究の結果次第では、宇宙空間における食料の長期保存方法の改善や地球上で農業が気候変動に適応する手段を見つける手掛かりになるとのこと。

Space Cargo Unlimitedの最高経営責任者であるNicolas Gaume氏がフランスの新聞紙で語ったところによると、熟成ワインには酵母、バクテリア、結晶、ポリフェノールなどの生態において必要不可欠な要素が含まれているとのこと。Space Cargo Unlimitedの公式サイト上では、今後3年間の「WISE」プロジェクトの一部として食料と農業に関する宇宙研究計画が掲載されています。

宇宙空間で熟成されたワインはきっとお高いと思いますが、上品な味であることは間違いなさそうです。

はらいさん

最終更新:11/11(月) 19:00
ギズモード・ジャパン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ