ここから本文です

ポスティングシステムで挑戦表明 NINJA広島・菊池涼へのメジャーの目

11/11(月) 16:33配信

東スポWeb

 野球の東京五輪予選を兼ねる国際大会「第2回プレミア12」は11日にスーパーラウンドが始まり、3戦全勝で1次ラウンドB組を1位通過した日本はオーストラリア(C組2位)と対戦する。侍ジャパンの世界一なるかが注目されるなか、侍戦士たちの去就も気になるところ。広島からメジャー挑戦を容認された菊池涼介内野手(29)を、メジャー関係者たちはどう見ているのか。

 広島からポスティングシステムによるメジャー挑戦を容認された菊池涼は、今プレミア12が“最後のショーケース(見本市)”であると覚悟を決めているようだ。

 台湾での1次ラウンドでは不動の「2番・二塁」としてフル出場。12打数6安打2打点の打率5割で日本の全勝1位通過に貢献した。スーパーラウンドに向けて行われた10日の全体練習(ZOZOマリン)でも本人はメジャーに関する発言を控えたままだが、複数のメジャー関係者によれば「このタイミングでの挑戦表明こそが彼の不退転の決意の表れ」だと解釈されている。

 その舞台裏をあるメジャー関係者がこう明かす。「実は彼のエージェントが夏場あたりから積極的に売り込みをかけていた。ただ、その時点での話が『セカンドにこだわらず内外野どこでも守る』というユーティリティーでの売り込みだった。それは、つまり本人が望む正二塁手を確約してくれるような手応えがなかったと見るのが妥当。それを踏まえた上での最後のアピールの場がこのプレミア12なんでしょう」

 その「忍者」とも称されるずばぬけた身体能力で、7年連続ゴールデン・グラブ賞に輝く名手といえど、米国での認知度は低い。ただ、スカウトの間では「猫のような動きでボールに追いつき、一見不可能な打球をアウトにするプレーは必ずアメリカ人に好まれる」と評価されている。

 その一方で打撃も含めた総合力では「堅実だが、遊撃や両コーナー(一、三塁)を任せるようなパワーでは見劣りがする。居場所を得るには(複数ポジションを守れる)ユーティリティー性をアピールしていくしかない」とベンチ入り25人枠の中で25人目の役割での勝負を予想する厳しい声もある。

 そうした厳しい現実を受け止めた上での“ユーティリティーチャレンジ”については、前出関係者もエールを送る。

「条件は厳しいスプリット契約(メジャーとマイナーの二重契約)かもしれないが、チャンスをくれる球団はあると思う。最後はそれでも挑戦する気概があるかどうかでしょう。これは西武・秋山、DeNA・筒香にもいえることですが誰かが向こうに行って力を証明しなければ、このまま日本人野手の評価は右肩下がりになる一方。それだけのものは日本で築いてきているはずですから」

 これまでメジャーでの日本人内野手といえば、2004年の松井稼頭央(当時メッツ)に始まり13年の田中賢介(同ジャイアンツ)まで計7人が挑戦したが、投手や外野手ほどの活躍を見せられていない。菊池涼のチャレンジは、後に続く後輩野手の未来にも大きな影響を及ぼしそうだ。

最終更新:11/11(月) 16:36
東スポWeb

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事