ここから本文です

11月11日は「ネイルの日」 国内外から人気を集める日本のネイルはインバウンドを取り込めるか

2019/11/11(月) 17:43配信

帝国データバンク

優秀ネイリストの確保が課題に

 現在、日本にはネイルに関する国家資格はないものの、「JNECネイリスト技能検定試験」と「JNAジェルネイル技能検定試験」の2つが主流の資格になっている。ネイリストは技術職であり、ネイルサロンというよりも、個々のネイリストに顧客がついていると言える。1時間以上手や足をあずける顧客にとって、ネイリストとの相性やそのネイリストの技術力はとても重要なものである。言い換えれば優秀なネイリストの確保が、顧客の定着やサロンへの信用の向上につながるのだ。そのため、各社はネイルスクールやトレーニングセンターを併設し、高い技術をもったネイリストを養成することに力を入れている。

 また、優秀なネイリストほど独立志向が強いので、会社に残ってもらうために工夫が必要である。安定した収入のほか、ネイリストには女性が多いため、出産や育児休暇、現場復帰へのサポートも欠かせない。2019年9月に自己破産を申請した(株)ディアコーポレーション(大阪市中央区、負債約3億8800万円)を例にとっても、技術者不足が倒産要因にあげられており、経営側を悩ませる問題となっている。

“美ンバウンド”を取り込めるか

 「爆買い」に代表されるモノ消費から、日本ならではの、日本でしかできない体験のコト消費へと、インバウンド需要は変化している。このコト消費には美容も含まれており、実際、美容関連のツアー(美容体験や美容に関するショッピング)を主催する旅行会社もある。

 日本のネイルは、高い技術や日本独自のデザイン力、清潔な店内など、アジア圏の女性を中心に人気がある。この「美容系インバウンド=美ンバウンド」に、ネイル業界も目を向ける必要があるのではないのだろうか。

 2020年春夏ネイルトレンドは「万華鏡」。くるくると変わる万華鏡をモチーフに、来る東京オリンピックに向けて多様性を表現したいとのことだ。指先を美しく彩る日本のネイルは、外国人の心をつかみ、新たな訪日の目的となりうるか。

2/2ページ

最終更新:2019/11/13(水) 17:34
帝国データバンク

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事