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一度撤退したのになぜ販売好調? トヨタ「RAV4」がSUV人気N0.1に返り咲いた理由

11/11(月) 7:10配信

くるまのニュース

売れる理由は、コンセプトの方向転換だった?

 トヨタ「RAV4」は、2019年4月に発売された直後から販売好調です。同社「C-HR」のターゲット層も取り込んだといわれるほどです。

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 2016年に販売不振などの影響によって、一度は国内市場から撤退したにもかかわらず、なぜ新型RAV4は売れるSUVに返り咲いたのでしょうか。

 新型RAV4が登場した後の2019年4月から9月までの国内販売台数は3万9299台という好調ぶりを見せています。トヨタは同年11月7日に発表した中間決算で、過去最高の売上高と純利益を上げたと発表しましたが、RAV4がこれに貢献していることは間違いなさそうです。

 RAV4のヒットの要因には、コンセプトの方向転換があるのではないでしょうか。RAV4は1994年に「ライトクロカン」というジャンルで生まれ、それまでのヘビーデューティなオフロード4WDに対して、安価でオンロードでも快適に乗れるということを謳っていました。

 当時生まれたばかりのSUVは、基本的にはラダーフレーム車をベースにしたため、オフロード4WDとの線引きがあいまいで、スタイル以外は同類と見なされていました。しかし、RAV4はそれとは明らかに違うモノコックボディ、そして四輪独立懸架式サスペンションという、セダンやクーペなどと同じ構造で市場に殴り込んできたのです。

 これが、「スタイルだけ四駆で日常は快適に乗りたい」というライトユーザーにウケて大ヒット。このコンセプトは上位モデルの「ハリアー」でさらに深化し、ともに現在のSUV市場を築いてきたという経緯があります。以来RAV4は、歴代モデルで「ハード」を「ソフト」に変換するという作業を時代に合わせておこなってきたのです。

 しかし、5代目となる現行モデルは「違っていた」と、RAV4の開発者のひとりは次のように話します。

「RAV4はこれまで、5ナンバーサイズから3ナンバーサイズに拡大するという変革はありましたが、初代から一環して都市に融合するSUVを目指してきました。

 しかし、20年以上も同じ路線できたため、5代目もそれでいいのかという議論なったのです。RAV4は北米やロシア、中国という大きなマーケットも相手しているので、開発だけでなく営業からも賛否両論が出ました。

 しかし、佐伯禎一チーフエンジニアから『原点回帰してみようじゃないか』という意見が出てから、ヘビーデューティな雰囲気をまとったRAV4の模索が始まったのです」

※ ※ ※

 しかしそれは、従来のRAV4とは真逆の方向転換。最初はどんなクルマを造ったらいいのか見えなかったといい、前出の開発者は次のように話しています。

「初期の段階では丸みを帯びて都市に融合するような、従来的なデザインコンセプトもありました。ですが、八角形を立体的に組み合わせるという『クロス・オクタゴン』というコンセプトが出たことで、デザインもメカニズムも一気に方向性が見えてきました。

 RAV4には、ダイナミックトルクベクタリングAWDやダイナミックトルクコントロール4WDといった機能が付加されています。こうしたメカニズムの採用も、クロス・オクタゴンというコンセプトが決まったら、必然的に決まっていったのです」

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最終更新:11/11(月) 11:35
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