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低糖質の「ムシ」はいかが 欧米で注目集める“昆虫食” 沖縄発の会社がビジネス参画

11/11(月) 5:10配信

沖縄タイムス

 タイ人向けに日本の観光プロモーションを手掛けるシーポイントタイランド(伊禮喬太代表)が、昆虫食ビジネスに乗り出している。栄養価に優れ、従来の食肉より環境負荷をかけずに生産できるため、将来懸念される食糧不足問題にも有効な食材として注目される。伊禮代表が高崎経済大発のベンチャー企業に参画し、食用コオロギの粉末入りクッキーを商品化。年度内には県内企業と、コオロギと県産食材を掛け合わせた新たな商品開発を目指す。(政経部・川野百合子)

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 伊禮代表は、昆虫食商品の企画・販売を手掛ける「FUTURENAUT(フューチャーノート)」に執行役員として参画。シーポイントタイランドが、相手先ブランドによる生産(OEM)をするタイの生産工場から買い、日本へ輸出する。

 フューチャー社は、コオロギの粉末が含まれる「コオロギのビスコッティ」(3枚入り、税別600円)を先月から発売。14グラムのクッキー1枚に5~10%程度コオロギ粉末が入っており、エビやカニのような風味がほんのり香る。

 コオロギは、高タンパク・低糖質で、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に取れる。また生産に環境負荷が低く、温室効果ガスの排出は牛の100分の1、生産に必要な水使用量も牛の2千分の1に抑えられるという。タイでは、農家の副業として食用コオロギの養殖が盛んで、農家の所得向上にも貢献できる。

 欧米では食肉に代わる新たなタンパク源として注目を集めており、昆虫食ビジネスや投資も拡大傾向にある。アメリカでの昆虫食市場は、今後5年以内に約53億円まで拡大するというデータや、スナックバーやプロテイン粉末などの市場は、約6兆500億円に上るという調査もあるという。

 県産の紅イモや黒糖などを使った新たな商品開発も進める。沖縄製粉(那覇市)と協力し、2月に開かれる食品流通業界の商談展示会に向け商品化を目指す。

 伊禮代表は「琉大時代に、コオロギの生産値であるイサーン地方の出身者に出会ったことが、タイに行くきっかけになった。この新しい産業を通して、沖縄とタイをつなげ世界に発信していきたい」と語った。

最終更新:11/11(月) 11:55
沖縄タイムス

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