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KDDIら、災害時の通信手段確保を実証--ヘリコプター基地局を活用

11/11(月) 11:26配信

ZDNet Japan

 KDDI、KDDI総合研究所、新潟県魚沼市、富士通は、災害時における携帯電話の利用が困難なエリアでの通信手段の確保と、迅速な救助活動への貢献を目的とした実証実験を行った。

 同実証は、小型携帯電話基地局を搭載したヘリコプター(ヘリコプター基地局)を用いて、通信エリア外にある携帯電話の位置推定と、ヘリコプター基地局によりエリア化された範囲内での通話やSMSを行うもの。10月23日から11月6日に新潟県魚沼市銀山平において実施された。

 ヘリコプター基地局は、ヘリコプターに小型・軽量化した携帯電話基地局を載せて上空から電波を発射し、携帯電話エリア外の一部をエリア化できる。災害時に陸上や海上から携帯電話サービスの提供が困難な状況においても、上空からの電波によりエリア化された範囲内で一時的に携帯電話による通信(通話・SMS)を利用することが可能となる。

 さらにヘリコプター基地局の移動管理機能により、携帯電話から発信される電波を補捉することでヘリコプター基地局がカバーするエリア内の携帯電話の在圏状況や位置推定ができるようになる。

 実証では、「携帯電話基地局の電波の与干渉調査」「携帯電話の通信(通話・SMS)の可否確認」「通信可能エリアの調査」「4G LTEによる携帯電話からの電波検出による携帯電話の位置推定精度」の4つが実施された。併せて、魚沼市消防署と遭難救助訓練を実施し、遭難者捜索を迅速に行うことができると分かった。

 なお、今回の実証に利用したヘリコプター基地局では、無線設備やモバイルコア設備を小型化・軽量化し、人がバッグを担いでヘリコプターに搭乗することが可能となった。バッグを含めた総重量は約7kgだという。

 モバイルコア設備のエリア化可能な範囲は約1.6~2km。移動管理機能や携帯電話の在圏管理を行う信号処理機能群(移動管理機能など)に対して、携帯電話のアプリ全般のデータ転送を行うユーザーデータ転送機能、ロケーションサーバー、呼処理システムなどを搭載している。山間部など車載型基地局車が到達できない地域においても、ヘリコプター基地局単独で携帯電話のエリアを構成でき、通話・SMSの提供、携帯電話の位置(GPS)情報の取得が可能だ。

 

最終更新:11/11(月) 11:26
ZDNet Japan

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