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台風19号1カ月 県内建物被害4659棟 200世帯超、自宅戻れず

11/12(火) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

台風19号の上陸から12日で1カ月を迎える。県災害対策本部によると、11日午後3時現在で、記録的大雨による河川氾濫などで県内の建物被害は4659棟。避難所生活を送る被災者は当初の約2万人から43人まで減ったが、仮設住宅や自治体から提供された公営住宅などの仮住まいから、自宅に戻れない被災者は依然多い。決壊した河川の堤防や道路などインフラの応急復旧は進む一方、被災者の生活再建は道半ばだ。

■避難所

避難所はピーク時(10月13日)で44市町村で526カ所開設され、1万9595人の避難者がいたが、3市町の25世帯43人まで減少した。大子町は避難所2カ所に18世帯31人、水戸市は1カ所に4世帯6人、常陸大宮市は1カ所に3世帯6人が今も避難している。

■住宅

建物被害は全壊が9市町で286棟、半壊が13市町で2206棟、一部損壊が32市町村で1246棟、床上浸水が8市町で207棟、床下浸水が15市町で714棟。

被災者を対象に公営住宅が提供され、11日午後1時現在で県営住宅に104世帯の入居が決定している。市町営住宅は79世帯、国家公務員宿舎は8世帯、賃貸型応急住宅は8世帯。大子町と常陸大宮市では仮設住宅の建設が進められ、常陸大宮市ではすでにトレーラーハウス型仮設住宅の提供が開始し、5世帯12人が入居予定。自宅に帰れない被災者は少なくとも200世帯以上おり、親戚の家に身を寄せる被災者も多い。罹災(りさい)証明書の申請件数は39市町で2956件、交付件数は2506件。

■行方不明

常陸大宮市では、10月12日夜に外の様子を見に行った男性(71)が行方不明となったまま。死者は桜川市と大子町で計2人、中等症7人、軽傷13人。

■堤防

決壊した堤防12カ所全てで応急復旧が完了。県管理河川で、護岸崩壊や越水による被災で応急復旧が必要とされた54カ所も全てで応急復旧工事が終了した。

■交通

袋田-常陸大子間の第6久慈川橋梁(きょうりょう)が流失したJR水郡線は西金-常陸大子間で不通が続き、代替輸送バスを運行している。

■農林水産、中小企業

農林水産業の被害額は76億5388万円。9月の台風15号と合わせると、平成以降の風水害では2015年9月の関東・東北豪雨時の121億2416万円を抜いて2番目の甚大な規模。中小企業の推計被害額は74億9421万円。

■災害ごみ

災害ごみは、県災害対策本部の5日午後3時現在の建物被害数を基にした推計で県内8万5千トン。多いのは水戸市4万6千トン、常陸大宮市1万4千トン、大子町1万3千トン、常陸太田市6千トン。県廃棄物対策課は「今後、被災建物の解体ごみの受け入れを検討していく」と説明する。(三次豪)

■台風19号、県内被害
死者 2人
行方不明者 1人
けが人 20人
全壊 286棟
半壊 2206棟
建物一部損壊 1246棟
床上浸水 207棟
床下浸水 714棟
避難所の避難者 43人
(11日午後3時現在、県まとめ)

茨城新聞社

最終更新:11/12(火) 4:04
茨城新聞クロスアイ

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